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　生意気に淡々と、後ろの羽根を仕舞えます事実を発言する黒鈴さん。ただし悪魔に限る。

　「なあ、なんで天使は仕舞えないんだよ」
「だって天使は雲の上で働いてるし。悪魔はたまにここに出向くんだよ。不幸に合わせたり寿命決めたりな」

うーん、よく分からんが一応黒鈴さんの同族の悪魔は、地球に出向いて人間にとってマイナスになる事をやってるらしいな。
それを淡々と言える目の前の悪魔は人に恨まれそうだな。俺だってコイツかあるいはコイツの仲間に嫌がらせされてた訳か。なんか悔しい。

　「天使は何してんだ」
「えーっとね、天気や風を決めたりすんの。自然を操るっていうの？　それやってる」

黒鈴さんに問うたんだが黒鈴さんの代理で白月さんが答えた。なるほど。つまり天使は自然を操るから地球には行けない訳か。だから羽根を仕舞う必要がないと。

　「何となく分かった。じゃあスーパーに行きたい人ー」

話を変えてちらし寿司の材料を買う為に、質問する。答えは二人とも挙手。と言っても行けるの黒鈴さんだけだしな、困るなー。

　「白月、アンタ羽根仕舞えないから行けないでしょ」

俺が悩んでた所を救ってくれた黒鈴さん。そうだ、その通りだ。と思いながら黒鈴さんを支援。だが、俺にゾッコン(自分で言うが)の白月さんには、そんな理屈の中に不安要素があるのだ。

　「でもぉ、くろりんとおにいたんを二人っきりできないー」

浮気。その不安要素は浮気。浮気の前に付き合っても無いしその前に今日初めて会ったんだけどな。軽く不法侵入で。煙玉とかありかよ。まあ不法侵入されて今食事の買い出しどうすっかぁって会議してる俺も俺だが。驚かなさすぎだろ俺。慣れすぎだろ俺。
　じゃねぇよ。何で俺浮気する様な男になってんだよ。意味が分かんねぇよ。初対面で何で浮気しないといけないんだよ。