コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 絶対君には恋しない ( No.24 )
日時: 2011/04/02 19:34
名前: とぅいら (ID: x9loXZsD)

第7話 あおいside

——体育館裏——

5段ぐらいしかない小さな階段の真ん中あたりに膝を抱えて座り込み独り言を言う

「...女子なら誰でもいい癖に///」

まだ顔が赤い。きっと走ったからだ。絶対そうだ!と信じたいけど...

(あおいちゃんっ!俺、君が大好きですッ!愛してますッ!)

しつこいよ、もぅっ!と言ってしまいそうなほどに頭の中でこだまする

いや、連続再生されている。正直もう聞きたくない

「あれ?上村さん?何してるの...?」

ふと顔をあげると目の前にいたのは苦手な男子

もうイヤだよ。勘弁してくんない?神様はなんなの??

「ん?どしたの?」

子供っぽく笑うその顔がまるで女の子にしか見えない。いやこれは失礼が過ぎたかな?

ただでさえ身長が低い彼はしゃがんでこちらを見ている。これじゃ私が子供みたいだ

「あ。もしかして、ちずるに告白された?」

「え、ぁう、何で知ってるんですか...」

「んー、なんかすごくはりきっててさ。あおいちゃんに告白するんだーって」

何あの人、むしろ恥ずかしい人だから関わりたくないんですけどッ!

「まあ僕も好きな人いるんだけどね」

意外だなーあのちずるみたいに女遊びはしなさそうだし、モテてるし...

「あ、いたいた」

ふと声がした方を見る。美咲だ。

「あの人は...?」

「連れてきたがよかったかな?」

言わなきゃよかった。ほんとに言わなきゃよかった。

「それじゃ僕はいくね、バイバイ」

そういって手を振ったかと思うとその姿はすぐに見えなくなった

そういえば好きな人誰だったんだろうか...

つづく