コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 絶対君には恋しない ( No.3 )
日時: 2011/04/01 13:48
名前: とぅいら (ID: x9loXZsD)

第1話 あおいside

「————であるから...」

白い色の文字が深い緑色の大きな板に書かれていく

そしてそれをノートに書き写す人。

そう、ここは教室だ。そして私は今一人だけ別行動をしている

〜朝〜

「さて美咲さん、もういい加減返してくださいませんか?」

私は友人の前で笑顔+敬語でていねいに言った

「あー...えっとですね、そっそれが、その...」

冷や汗をかき始めたその顔を私はジーッと覗き込む

「...ごめんなさいっ☆」

「ハァ、んなことだろうと思いました。明日ちゃんと持ってきてよ?」

呆れた。なんて単語じゃ言い足りない程に呆れた

「絶対もってくるよ!うん、多分」

「なんだよ最後の多分って。絶対だよ、絶対」

本当に反省しているのか疑うのももう慣れてしまった

まぁ、理科の1時間ぐらいどこでもやっているだろう

〜現在〜

甘かった。私は実に馬鹿だった。

まさか授業が1時間目だったなんて。しかもそれを忘れていたなんて。

「ハァ...」

どうしよ、ノート写せないんだけど。

ガララッ!

張り詰めた空気を壊すその音は教室の後ろのドアから出されたものだった

「ほぅ、青井。いい度胸してんじゃあねぇかよ」

クラスの生徒達はいつもの事なのでノートを写す作業をやめない

あーぁ、馬鹿だ。片岡(理科の先生)につかまるなんて

「すみません先生。上村さんの事考えてたら遅れました」

...気のせいだろうか、今私の名前がよばれませんでした?

さすがの生徒も顔をあげて私の方を見る

「上村、どーゆーことだ?」

先生の視線も私へとうつる

私は慌てて青井を見る。両手を顔の前で合わせて口が動いた

ご・め・ん・ね

「すいません、具合悪くなったので保健室に行ってきます」

私はしょうがなく嘘を吐いて青井の手を握ると廊下を走った

つづく