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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 絶対君には恋しない ( No.35 )
- 日時: 2011/04/03 12:54
- 名前: とぅいら (ID: x9loXZsD)
第9話 あおいside
今は3時間目の歴史。そして私の隣には誰も居ない。
英語の時間もいなかった。そして真ん中あたりにいた春介くんもいない
まぁ自習の時間だし、先生はすっかり眠っている。春の暖かい日差しに包まれるようにして
————ガララッ...
静かにだが少しだけ音を立てて後ろのドアが開く。が自習に集中していて気付いたのは私だけだ
「...眠い」
頬杖をついてポツリと一言。
手を伸ばせば届きそうなくらいまでの木の木漏れ日を見てそんなことを呟く
ガタッ...
隣でイスが音をたてた。また途中参加か...。居なくていいのに
——気まずいから...——
「あっあおいちゃん、怒ってらっしゃいますか?」
小声で緊張したように問いかけられる。もちろん答えは
「眠いです...」
これが今の上村あおいの心の本音だ。昨日のせいで全く寝れてない
「実は俺も昨日ずっとあおいちゃんの事ばっかで寝てないんだよね」
嬉しそうに、それでも小声で話す。今思ったがこの人の声声優さんみたいだ
私はチラリと先生を見る。完全に熟睡。これはチャイム鳴るまで起きないな
といってもまだ授業が始まって3分だが。ちなみに私には5時間に思える。眠い
『今は自習なので好きなようにしてればいいですよ』
私はノートにそう書いてみせる。話すのもめんどくさいからだ
『じゃあ寝てもいいのかな?』
また綺麗な字が机の隅に書かれ、私に問いかけてくる
『いいんじゃないですか?知りません』
だんだん目の周りが温かくなっていき眠くなる。これはヤバイ...
『眠いの?寝ちゃえば?俺ついてるからさ^^』
今度は語尾に笑顔の絵までつけてきた。じゃあほんとに寝ますよ?
「...どうも」
小声でそう呟き腕を枕に寝る姿勢に入る。先生の気持ちが分かる
太陽の光とさわやかな風が容易く私を眠らせてくれた
つづく
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