コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 絶対君には恋しない ( No.58 )
- 日時: 2011/04/11 00:57
- 名前: とぅいら ◆GrZxo9pGy. (ID: 9H03YzTC)
第12話 あおいside
今何時間目だっけ...確か体育って3時間だったよね。
体育祭の準備もやらなきゃとか言ってたっけな...
大量の本に囲まれ、そしてめったに人が居ない図書室に私はいた
人がいないのはなんか悪魔が居るとかなんとか...そんな理由だった
「本借りないなら帰っていただけますか」
冷めたように聞こえたその声は低く鋭く、何よりも恐怖で震えた
「...。あのー聞こえてんの?」
「あぁすいません、もう少し居てもいいですか?」
ふと声のする方を見ると居たのはウチのクラスの人だった
確か...名前なんだっけ?なんか狼っぽくてカッコいいとか女子が騒いでたような
まあカッコいいって言うと確かにイケメンかもね...
「イヤだよ、なんでアンタなんか置かなきゃいけないの?」
前言撤回。全くイケメンじゃないです。何がいいんだこの人
「んまぁ俺の物になるならいいよ?暇だし」
明らかにバカ発言をしたかと思うと分厚い本を取り出し、隣のイスに座ってきた
「...は?」
バカな奴はウチのクラスにちずるとか言う人だけじゃなかったらしい
「頭沸いてますか?保健室行ったらどうです?」
「そんな事言うアンタが頭沸いてるんじゃないの?病院いけば?」
隣のイスに座って本を読んでいるのかと思うと、冷めたようにサラリと一言毒を放つ
なんなんだこの人。と言うか本当に人なのか?普通なら何かリアクションはとるはず...
そんなことを思いながら私も本を選び、イスに座りなおした
ただ書いてある文を目で追う。頭には入らない
「無理して読まなくてもいいのに」
ボソリと隣から聞こえた。もう気にしないことにしよう
「ちずるの事好きなんだ。ふーん、おもしろくない」
...?なんで知ってるの?確かに不良っぽいけどあの人とは逆みたいだし関わりなんてないんじゃ?
「人は見かけによらず、って聞いたことない?あー聞いたことあっても聞き流してるかもね。だって頭沸いてるから」
「さっきから黙って聞いてたら隣でなんですか?あなた何なんですか」
ついムッときて強く言い返す。何がいいたい?私に何をさせたい?
チラリと冷たい目線をこちらに送る。
「何かと冷たく言い放つかと思えば悪口ばっかりってか?」
まるで心の中で思っていることを読んでいるように言う
何この人?いきなり現れたかと思えば悪口ばっかりで...
「言っとくけど全部顔に出てるからね?あと俺の名前知りたいなら」
次の瞬間意外な言葉が聞こえた
つづく