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Re: ▼. ぶるーすかい / 短編集 【お題募集】 ( No.35 )
日時: 2011/04/08 16:00
名前: 祐希 (ID: xJuDA4mk)

はい、長らく来ていなかった祐希ですw
もうちょっと頑張れ俺←







【 綺麗な桜の木の下で、 】


 花見に出掛けたあの日のこと、君はまだ憶えてる?
 俺はそれまでずっと君に話しかけたくて仕方なかったけど、話せないままだったんだよ。
 なぜかって?
 ——俺は、君のことが好きだったから。
 簡単に話しかけられるほど、俺は軟派なやつじゃなかったし。
 ——何より、話しかけていいのかさえ迷った。
 そのくらい、君のこと好きだったってこと。
 君への想いは誰にも負けない——なんて台詞をよく聞くけどさ。
 それと同じ。俺だってそのくらい想ってたんだよ。信じられないかもしれないけど。
 君は頭も良くて、運動神経も抜群で、まあいうなれば才色兼備みたいな。
 俺みたいなやつとは絶対釣り合わないような、そんな人で。

 
 いっそ、諦めることができたなら、どれだけ気が楽になるのかなんて考えたりもしたし。
 でも、俺って諦めきれない性格っぽいからさ。
 だからずっと、好きなままだったんだ。

 
 中1の春から、中3の春まで。

 
 ずっと君のこと想ってた。でも言葉にできなかった。
 俺は弱気なやつだから、どこかで言葉にするのを躊躇って、言わないままだった。
 そんなときに、あの花見の誘いがきた。
 まさか、君も一緒だったなんて、考えもしなかったんだ。
 

 君が、あの綺麗な桜の下で、微笑んでる姿を見てた。
 あの笑顔を、俺に向けてくれることはないのかな——なんて、淡い期待もしたりして。
 気付いたら、俺は君の隣にいて。
 「綺麗だね」って、君に話しかけてたんだ。
 驚いたよ、あんなにも話しかけるのをためらっていた俺が、こんなに簡単に話しかけてるなんて。
 でも、君はうなずいてくれたね。



 「そうだね。やっぱり、この時期だから綺麗なんだよ」



 って、綺麗に笑って。
 そのとき、俺は思った。




 ( きみのほうが綺麗だけど )




 その言葉はまだ、伝えられないまま。