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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ▼. ぶるーすかい / 短編集 【お題募集】 ( No.48 )
- 日時: 2011/10/03 17:06
- 名前: 花瑚 (ID: fxhCNxuy)
【2】
レンタルショップでDVDを物色していたあたしは、最悪の人物に遭遇してしまった。
大っ嫌いな藤谷。
同じクラスになってからというもの、ずっとあたしをからかって苛めてくるうざい奴。
でも、本当はそんな奴が、藤谷が———。
気付いてはいるけど。
でも、こんな気持ちなんて気づきたくなんてなかったよ?
ずうっと仲悪い犬猿の仲のあたしらでよかったじゃん?
なのにさ。
○
結局、財布を忘れて何も借りれなかったあたしを見て、藤谷はまた笑ってる。
——自慢げにこっち見んなばーか!!
あ〜あ、結構ここ家から遠いのになあ。
呟いてみても、何も変わらない。
藤谷なんかは、SF映画を何本か借りてる。
くそう。
ふと気付くと、時計は6:00を指していた。
やばい。
家までは、自転車飛ばしても30分はかかる。
しかも家ってのは山の中で、夜になるとかなり怖い。
焦って外に出ると、辺りは薄暗くなっていた。
ガサガサと自転車の鍵をバックから漁っていると、
「乗ってけば?」
よく通る、藤谷の大きな声がした。
振り返ると、バイクを指さして得意げに笑ってる藤谷がいた。
——いつの間にバイクの免許なんか取ってんだよ。
別にうちの高校はバイク通学もありだから、不思議でもないんだけど。
…なんかむかつく。
○
結局、半ば強引にバイクに乗せられてしまった。
「お前んち遠いんだろ?」
最初は優しかったくせに、
「誰があんたのバイクに何か乗るか!!」
ってあたしが突っぱねたら、
「ふっふっふ、さてはお前バイクのんのが怖えーんだろ?ガキ〜」
——うざっ!!
こうなったら乗るしかないじゃん。
それでも真っ黒なでかいバイクの後ろは、夜風が気持ちよかった。
意外と、あいつの背中は大きかったり、あったかかったりして。
顔が熱いことは、絶対に悟られたくはなかった。
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