PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ▼. ぶるーすかい / 短編集 【お題募集】 ( No.50 )
- 日時: 2011/10/03 17:52
- 名前: 花瑚 (ID: fxhCNxuy)
【4】
血眼になって携帯を探していたら、
「ううぅ…」
藤谷の声がした。
○
急いで藤谷のもとへ駆け寄ると、藤谷は弱々しく青白い顔でこう聞いた。
「お前は…大丈…夫…なんだな……?」
「だ…いじょうぶに…きまってる…でしょ」
涙ながらにそういうあたしを見て、藤谷は困ったように、苦しそうに笑った。
「……ごめんな…」
謝らないでよ。
お願いだから、もっとあたしを責めてよ。
「…急に、…ネコ……避けら…なかった」
声が小さくて聞き取りにくい。
苦しそうにあえぐ藤谷は、まるで別人みたいだった。
「……きだ…」
「?なに」
「…すきだ」
「…な、に急に」
「…すきなんだ……お前が…」
絞り出すようにそういう藤谷はなんだか嬉しそうだった。
○
「———あたしも決まってるでしょ」
そっぽを向いてそう言うと、
「…そうか…」
大きく息をついた。
藤谷はあとどれくらい、もつのだろう。
あと、どれくらいあたしの隣にいてくれるのだろう。
遠くを見つめるあたしに、
「星がきれいだ…」
藤谷が呟いた。
「俺は……、ずっと…隣に…ぃてやるから」
「だから…、幸せに……生きろ」
涙が止まらなかった。
どうして、どうして。
何でこんな時だけ優しいの。
いつも強気で、声でかくてうざいのに。
聴こえないよ。
いつもの声じゃなきゃ、聴こえないよ。
PR
