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Re: ▼. ぶるーすかい / 短編集 【お題募集】 ( No.54 )
日時: 2011/11/19 18:52
名前: 瑠那 (ID: HTIJ/iaZ)

<悪役のその後>


 私は、本やドラマに出てくる主人公が嫌いだった…。
悲しい境遇だけど負けずに頑張った。自分より相手の幸せを願ってます。そんな人間がただただ嫌いだった。
 

すでに27歳になった私には愛も夢も信頼…そんなものは何もなかった気がする…。
……いやっ…そんなこともわからないくらい自分が誰なのか分からなくなっていた…。

———2×××年———
 『…女優 本間優輝がついに海外進出の夢叶いました!!』テレビの中で大題的に放送されている女性が目をキラキラさせて笑っている。確かに美貌である。その上、才能にあふれており、誰よりも正義を愛し悪事を嫌う優しい人間である。理想の女性とはこのことを言うのだろう。

 彼女<本間優輝>は、私<美海夏李>の親友であり、仲間であり、ライバルであった。優輝と私は同じ時期に女優として出会った。その頃の優輝は大人しくて静かな売れない女優で私は次期大物女優としてみんなに期待され私自身もそれなりに頑張っていた。そして私は目標としていた映画主演が仮決定した。
 しかし、撮影初日。夕方の撮影に備えて私は準備をしていた時、突然私のケータイの着信音が鳴った。私は電話に出ると全く予想のつかない言葉を聞いた……。
『君の映画主演なくなったから!!』………?
「えっ!!!どうゆうことですか!?」
『なんかさぁ…この映画の監督が本間優輝を出したいらしくて…。そんなことだからもう君来なくていいよ!!!』そして電話が切れた………。
私は唖然とした……『キミノエイガシュエンナクナッタカラ!!』『モウキミコナクテイイヨ!!!』
私の中でこの言葉がぐるぐる回った。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!!!!!。
 
 私はすぐに撮影現場に行って監督に問いかけた!
「なんで私じゃなくて優輝なんですか!?決まってたじゃないですか!!!」
必死に言うと監督は
「昨日本間優輝ちゃんが来たんだよね。そこでさぁあの子『夏李を映画の主演にさせてもらってありがとうございます。』って言うんだよ。わざわざそんなことを言いにで俺が『それをわざわざ言いに来たの』って聞いたらあの子『夏李は私の親友なんです。あの子の幸せを私は祈ってるんです!!!』そんなこと言われてピーンときたんだよね。あの子しかいないってさ。きみには悪いと思っているけどさっ。また今度ね!!」
意味分かんない!!!なにが『ピーン』ときたよ、信じらんない。
私はすぐに優輝のもとに行き言った。
「なんであんたが主演になっているのよ!!!」
そしたらあの子笑いながら言った
「何?どうしてそんなに怒っているの…?」
私はムカッてきてその場にあった青汁を優輝の白い服にかけその場を離れた…。優輝の方から叫び声が響いた…周りのスタッフもザワザワ集まって優輝を心配する者と私を睨む者とがいた。
 その後、優輝の主演した映画は大ブレイクし、彼女はその波に乗ってどんどん大物女優としての道へと進んでいった…。その後の私はというと彼女が大ブレイクしだして彼女に興味を持つ者も多くなっていったため彼女のファンが増えるたび私が彼女に青汁をかけたことを知る者も多くなっていった。私のブログには批判も増え、仕事もなくなっていった……。

 そして現在私はというと自分の部屋を片付け最少限の物をリュックにつめ、その他の家具と服とバッグ、アクセサリーをすべて売った。
お金も底をつき、なにもなくなった私は家具などを売ったお金で最後にアメリカに行くことを決めた。

         勇気がほしくて……。自信が欲しくて……。

 さあこれから私だけの新しい人生を探しに行こう!!
 誰も体験したことのないことを…大物女優なんかならなくてよかったって思えるようになれたらいいな!!!

 今ないものひとつかふたつ見つかるよね……たぶん……。