コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ▼. ぶるーすかい / 短編集 【お題募集】 ( No.58 )
- 日時: 2011/11/19 18:47
- 名前: 瑠那 (ID: HTIJ/iaZ)
<family letter>
『末期ガンで余命1年です……。』医者からの宣告にお姉ちゃんは泣き崩れた………。
そんなこと気づかずに私は病院の待合室でお姉ちゃんが来るのをしばらく待っていた。
———8年前———
私は、10歳から児童養護施設で2歳上のお姉ちゃんと育った。親は、借金だらけの伯父さんによって殺された……。ちょうど学校に行っていた私たちは巻き込まれずに済んだが私たちが学校から帰るころには、家の周りにはパトカーと人がたくさんいた……。伯父さんは近所の人からの通報によってすぐに捕まった。
そして、私たちは児童養護施設で育つことになった……。
———半年後———
私は病院の通院から入院へと変わっていった……。私が薄々おかしいと思った頃、ようやくお姉ちゃんから私の生きられる時間が少ないことを教えてもらった……。
「どうしてもっと早くに教えてくれなかったの!?」私は動転しまくっていた。
そしたらお姉ちゃんは細々と泣くのを我慢してる様子でただ「…ごめん……。」としか言わなかった。
それからの私は、散々泣いて、責めて、暴れた……。
それから2か月が過ぎ、寿命の短さを受け入れた頃のある日、外に無数の風船が飛んでいることに気が付いた。近くにいた看護師に尋ねると「あぁ、この病院に入院している子供達が風船に手紙をつけて飛ばしてるのよ。」なんでそんなことするんだろうって思って聞いたら看護師は「えぇっと……たぶん知らない子と友達になれたり数年後に自分のもとに帰ってくることがあるからとか…。」看護師の言葉を聞いて……自分のもとに帰ってくる……私のところじゃなくてもお姉ちゃんのところに来るかなと疑問に思い私はやってみたくなった。
さっそく何が必要か考え千個分の風船と便箋とあと風船を飛ばすためのヘリウムガスがいるだろうと思い私の主治医に相談してみた。そしたら先生はこころよく手伝ってくれることが決まった。先生はまだ30代前半で余命少ない患者を初めて担当したらしくどうしていいのか分からなかったらしい……。
先生に頼んでヘリウムガスと風船を買ってもらうことにした。……もちろん私のお金で。そして私は病院にある売店で便箋をあるだけ買って後の分は先生に買ってきてもらった。
とにかく千通の手紙を書くのは大変だった。だけど18年間の人生を一つ一つ思い出していくと内容はどんどんあふれてきた……。息が苦しくても夜中まで頑張り続けた。
そして、最後に先生と看護師に手伝ってもらって千個の風船を病院の屋上から飛ばした……。 ———1週間後……私は永遠の眠りについた……。
あの子は元気にしているのだろうか……?
もうこの世にいない妹を想い私は自分の部屋で手紙を読んでいた……。妹がいなくなってからあっという間に10年が過ぎた……。私は6年前に結婚し、2児の母親になった。
あの子が死ぬ前に飛ばした風船は現在180通を超えた。ほとんどが日本から病院へ。病院から私のもとへとやってくる……。なかには外国からもきた手紙もあった。妹から私への手紙には、思い出話と謝罪とがあった……。
お姉ちゃんへ
お姉ちゃんが17歳で働き始めて18歳で2人で暮らすようになったね。お姉ちゃんが頑張って働いてくれたおかげでお姉ちゃんと楽しく暮らせた。幸せだった!
私が自分の寿命を知ったとき、散々怒ってごめんね。
最後に、お姉ちゃんありがとう!!!
妹より
