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Re: ▼. ぶるーすかい / 短編集 【お題募集】 ( No.70 )
日時: 2011/10/22 22:14
名前: 花瑚 (ID: jJL3NZcM)
参照: 久しぶりに男子目線←

side B

お前何なんだよ。
お前は、俺が好きなんじゃないのかよ?
なあ円佳(まどか)?
俺だけなのか?
こんなにお前にはまってるのは。



お前は、とろくて不器用でいつも俺の後を
「りょうくん」
なんて言ってついて来てた、ただの幼馴染。
それ以上でも、以下でもない、近所の女の子。
お前の位置はずっとそこから動かないはずだった。

でも、お前といると楽しくて、飽きなくて。
だんだんお前の位置は、俺の一番近いところにいるようになった。

だけど、俺がそれに気付いたのは

お前が引っ越してから。
お前が近くにいなくなって初めて気付いた。
お前がいなきゃ駄目で、お前ばっか見てる俺。
こんなん俺じゃねえのに。

それが悔しくて仕方なくて、あの時から俺は、自分から話しかけなくなった。

今になって思えば、あれがいけなかった。
つまらない意地なんか張ってなければ、その年に別のクラスになっていたからって、こんなにも遠くにはなっていなかったはずなのに。



俺は、あの時から坂道を転がるようにぐれた。
意地ばっか張ってるくせに、お前と一緒にいたくて仕方なくて、だけどそんな勇気はなくて。
俺の気持ちを知ってほしい。
告いたくて告いたくて、でも告えなくて。
結局、臆病なのは俺なんだ。
そんなの分かってるよ。
だからお前に気づいてほしい。
俺なんかどうしようもなくぐれてて、彼女なんか代わる代わる作ってばっかなんだけど。

お前が好きなんだ。

本当は、彼女なんかいらねえ。
お前に彼女になってほしい。
だけど、お前がそれに嫉妬して、気付いて、俺に告ってくれないかって。
お前から告ってくれないかって。

ずるい期待をしている。

ずるくて酷いな。
ごめんな。
お前が好きで仕方ないんだ。



由実に告りに行く、なんて嘘だ。
確かに由実は気が利いて、一緒にいて楽だ。
だけど、俺は楽なんて求めてないんだってこと。

だからお前が公園で泣いてるのを見て、ほっとしたんだ。
ああ、お前が俺ん為に泣いてんだなって。

そんなら、俺も最後まで知らない振りしてやるよ。
お前が告うまで、待っとくから。
俺には待つしかできねえから。

でも、

「お前さ……」

本当に俺が好きか?
俺の勘違いとか、ないよな?

俺の不安は、最近円佳と仲がいい吉川のせいだ。
吉川は俺なんかとは違って、真面目で目立たない地味な奴だ。
それだけに、大して取り柄もない円佳と釣り合うんだ。
俺には、そう見えるんだ。

お前は、俺を見てくれてるんだよな?
ちゃんと。
信じていいんだよな?

早く、俺のものになってくれ。