コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ▼. ぶるーすかい / 短編集 【お題募集】 ( No.78 )
- 日時: 2011/11/19 10:50
- 名前: 花瑚 (ID: SG7XrUxP)
【今度は】
『俺の事どう思う?』
意を決して送ったメール。
沙月(さつき)はどう思うか?どう返してくれるのか?
今度こそ、気づいてくれるか?
ずっと云いたくて、云いたくて仕方ないこの想い。
今まで、何度伝えようとしたことか。
お前は鈍すぎて気づかないが。
まるで汚いものでも擦り付けるように、沙月にこの想いを押し付けてしまいたかった。
楽になりたい。早くこの気持ちから解放されたい。そう思う反面、
ずっと思い続けていたい。そう思ってる俺もいる。
———緊張する。
どうくるんだ?またお前は気付かないのか?
俺は、ただじっとPCの画面を見つめて沙月からメールが来るのを、今か今かと待っていた。
☆
————遅すぎる。
もう2時間経つ。
どーゆうことだよ。いつもはすぐ返事くれるじゃねーか。いつも金曜日は家にいるだろ?
今11時。沙月はまだ寝てないはず。
……え?
拒否られた!?
不安がむくむくと湧き上がってきた。意外と傷つくな、これ。
振られたのか?今度こそ気づいたか?
気付いて拒否ってんのか?
まさか。
……まさか、な。
そんなことを考えていると、今までまったく役目を果たしていなかった俺のPCの画面に変化があった。
き、きた!!
急いで中身を開く。焦ってなかなかカーソルが合わない。
でも、俺は内容を見て愕然とした。
『どう、って普通?』
おい、普通かよ!?しかも短っ!
沙月お前鈍すぎるだろ?普通気付くよな。
俺はお前が好きなんだよ。
しかも普通、ってどういうことだよ?まだ『嫌い』って言われた方がましだ。
あきらめもつかないし、喜びも出来ない。
すると。
また沙月からメールが来た。
『なんで、そんなこと聞くの?』
そこ聞いてくるか。お前は。
でも、俺にはそれ以上傷つく勇気なんてないんだ。
『何でもねえよ』
かなりの間をおいて、俺はそう返した。
また勇気を溜めなければいけない。
『へえ、蓮(れん)ってば面白いね』
さも不思議そうに、沙月が応えた。
『そういえば、さっき返信遅くてごめんね』
そこもエグりにくんのか、お前は。
『何してたんだよ』
もう何言われても俺は傷つかない。
…と思う。
『寝てた』
その3文字で俺はまたどうしようもなく、沙月に惹かれる。
愛しくてたまらなくなるんだ。
鈍感すぎるお前に、どうして気付いてもらおうか?
