コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■ハロー、天使 ( No.89 )
日時: 2011/11/27 11:00
名前: ひろ ◆iSQNAQKEEo (ID: xJuDA4mk)
参照: 得体の知れないものが来ました


 ※見せかけのふぁんたじー(全然ふぁんたじーぽくない)




 無燈 凛也(むとう りんや)。 中学三年、男。 普通より少し頭の足りない凛也は、それでも普通の生活をしているつもりだった。 通っている中学校へ普通に登校し、普通に授業を受け、特に変わりもなく帰宅する。 そんな毎日を送っていた。
 凛也としては、そんな普通の生活に何の不自由も覚えなかったし、別段変わってほしいとも思わなかった。

「 ——で? 何で俺の部屋に見知らぬ少年がいるんだ? 」

 日常に突然喰い込んできたイレギュラーに、思わず反応しかねる凛也だったが、しかし突っ込まずにいられない状況。 今朝、登校する時間帯には誰もいなかった自室に、帰宅してみたら見知らぬ少年がいるのだ。
 凛也ははあ、と深く溜息を零す。 すると、目の前の少年は小さい唇を開いて訥々と話し始めた。

「 さっきから少年少年って言ってるけど、おれもう27歳なんだ 」
「 ——は? 」

 何を言っているんだこいつは。 だって見た目からしてまだ13歳とかそのくらいなものではないか。 少なくとも自分よりは年下にしか見えない。

「 だっておれ、天使だからね 」
「 ……わ、ワンモアプリーズ 」
「 おれは、天使だって言ってるの 」

 いや。 いやいやいやいや、ちょっと待てちょっと待て。 何だいきなり天使って。 しかも実年齢が見た目の二倍とかありえねえって。
 もともと脳密度が常人より小さい凛也のキャパシティには収まりきらず、大量のクエスチョンマークが浮いていることを凛也は自覚する。 しかし、天使が実在するものなのか。 凛也はいかにも疑っているという表情で、目の前の自称天使を伺い見る。

「 じゃあ逆に聞くけど、どうしておれは君の心が分かるんだと思う? 」
「 ——あ、 」

 そういえば、今もそうだが、先ほども何も話していないのにまるで分かったかのようにこの自称天使は話しかけてきたじゃないか。 それでは何だ。 天使は実在して、しかもこの目の前の少年(自称27歳)がそれだというのか。
 凛也の脳内はいよいよ破裂寸前である。

「 りんやは馬鹿なんだねえ……まさかここまでとは思わなかったよ 」
「 何で俺の名前……っ 」
「 何回も言わせないでよ、おれは天使なんだって。 君に幸福をもたらしにきたんだ 」
「 はあ? そりゃまた何で? 」
「 君は一昨日、一匹の子猫を助けただろ 」

 凛也は驚愕する。 あの場所には、誰もいなかったはずだ。 やはりこいつは天使なのか。 それとも自分の注意力が散漫だったのか。 どちらにせよ、凛也が一昨日 子猫を助けたのは事実だった。 道端で怪我をしていた子猫を拾って、自分の家へ連れてきたのである。
 その子猫がどうかしたのか。

「 それがどうやら神様の子猫らしくてね 」
「 まじでか 」
「 だからこうしておれが人間界まで降りてきて、君に幸福をもたらしにきたんだ 」
「 ほぉん…… 」

 半ば疑惑半分確信半分な様子で、凛也は話を聞いていた。 天使とやらは、そんな凛也をぽか、と殴り、胸の前で腕組みをする。
 実に天使とは言えない口調で、天使は言葉を発した。

「 おれの名はシーク、君の願いを言え 」



                           ハ  ロ  ー  、  天  使
                        ( 神話の天使とは似ても似つかない )




 *何だこれ、予想以上の駄作になり下がったぞw