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Re: =桜陽炎と空蜻蛉= オリキャラ、イメソン募集! ( No.37 )
日時: 2011/06/12 20:33
名前: 生死騎士 (ID: mk2uRK9M)

・・・。
・・・・・・。
今まさに、「絢爛豪華」の本当の意味を知った(?)気がする。

結局あの後、俺達四人は皇女に連れられてこの世界の王宮とやらに招待された。
ちなみに現在地は城の門をくぐってすぐの道である。
この時点で既に、見事な彫刻品の数々に圧倒されている。

恐るべし、王族。
逆に寒気すら覚える。

「さ、どうぞ中へ。」

芸術品に見とれていると、いつの間にか城の(巨大すぎる)扉の前にいた。
上を見上げると首が疲れそうなので、程ほどにしておく・・・。

扉は向こう側から音をたてて開いた。
その瞬間。

『『お帰りなさいませ、皇女さま!!』』

扉の向こう側にいた、軽く百人はいそうな使用人らしき人たちが、一斉に頭を下げる。
思ったより恐ろしい光景だ。

皇女はそれを物ともせずにレッドカーペットの上を優雅に進んでいく。
そして一番近くに居たメイド(?)に、

「客人です。「月の間」へお連れしなさい。」

と告げた。

そして、数分後。
俺達は『月の間』と呼ばれる大広間に通された。
と、いうのも王宮内が広すぎるせいで移動時間が半端なくかかってしまった。

広間に入ると、中に数人の人が立っていた。
ここまで案内してくれた使用人たちが一通り下がると、その中の一人──騎士のような格好をした女の人がこちらに歩み寄ってきた。

「私は正清沙羅。キング・オブ・ガーディアン─王宮の護衛部隊の一人だ。
今日一日、貴方方の護衛を任された。
よろしく。」

「あ・・・よろしくお願いします。」

差し出された手と握手する。
手が冷たい人は心が温かいというけれど、本当なのだろうか?

手を離すと、正清さんの後ろに立っていた人がスッと出てきた。
こちらは使用人らしき服装をしていて、俺達と目が合うと軽く頭を下げた。

「こいつは使用人の藍沢竜牙といって、同じく貴方方の護衛を頼まれた者だ。
こう見えても槍と魔法の腕は立つんだ。」

正清さんが紹介してくれる。
使用人なのに戦えるのか・・・

二人も護衛をつけられると、ちょっと恐縮する。
正体さえわからない人間に何故皇女は護衛などつけるのだろう?

どうやら大変なことになりそうだ・・・