コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.16 )
- 日時: 2011/05/12 22:58
- 名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: iEydDqYB)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
第9話
二人は教室に入った。
「おはよう!」
二人は元気よく挨拶をして教室に入る。
「おっはよ!」
すぐに挨拶を返してくれた子がいた。
その子は二人の下へ歩いてくる。
「えっと光井さんと小野さんだよね?」
「うん。」
「私、木村千里(きむらちさと)。ちさって呼んで!」
千里は満面の笑みで自己紹介した。」
「あたし光井莉環!莉環って呼んでね。」
「私は小野杏那。杏那か杏で。」
千里は首を大きく振りながら肯いた。
話をすると千里は同じ中学校出身の子がいないらしく、
早く友達を作らないとと思いながらずっと声をかけるタイミングを伺っていたそうだ。
「よかった!莉環と杏那が優しい人で!」
千里はかわいいらしい笑顔で言った。
そうして3人が会話をしている時。
教室の真ん中に集まっていた女子たちが叫んだ。
「きゃあ!陸君が来た!おはよ。」
「陸君おはよう〜」
教室に入ってきた陸は上機嫌で手を振り返す。
「新川君ってまるでアイドルみたいよね。」
陸を見ながら千里が言った。
「ちさは興味ない?」
杏那がわざとらしく聞く。
「あたしは全く興味ない!」
千里があまりにもはっきりと断言したため莉環と杏那は思わず吹き出してしまった。
その時、
女子に囲まれていた陸が莉環のほうへ向かってきた。
莉環は全く気づかない。
「ちょっと〜陸君どこ行くの?」
陸は答えもしないで莉環の正面に立った。
「り〜わ!おはよ!」
そう言い莉環の両肩に手をつく。
「きゃ!ちょっと朝から何なの?」
突然のことに驚いた莉環は怒る。
陸は平然として答えた。
「だって俺達友達だろ?友達は挨拶をするのが普通じゃん。」
莉環は納得いかない。
「だからって肩触らないでよ!」
「別に変な意味はないし。」
「変な意味って何よ!?」
莉環と陸はけんかを始めた。
「杏那、莉環と新川君ってどういう関係?」
千里の質問に杏那はどう答えてよいかわからない。
「うーん・・・昨日から友達みたい。」
隣では相変わらず二人は言い合いをしていた。
「なーにあれ?」
教室の真ん中。
女子の輪の中心にいる小池葵(こいけあおい)が気に食わなさそうに呟いた。
「光井さんだっけ?陸君を独り占めして・・・やな感じ・・・」
葵はにやりと笑う。
「ちょっと懲らしめてやらないとね。」
周りの女子も小さく肯いた。