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Re: ダイスキっていいたいよ ( No.21 )
日時: 2011/06/22 23:25
名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: zXyKVICa)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第12話

「さすが杏那ちゃん!やってくれると思った!」
学校の帰り道。
杏那と葵は二人一緒に帰っていた。
葵は満足そうな顔で杏那の肩をたたく。
「ね?別に光井さん嫌がってなかったでしょ?」
杏那は答えない。

委員決めが終わった後
莉環と目を合わせることができなかった。
怖かった。
勝手に推薦されたことを莉環はどう思ったのかと考えるだけで
杏那はひどい罪悪感に襲われた。

「何で落ち込んでるの?別に悪いことしたんじゃないんだから!」
葵は薄笑いを浮かべた。
「じゃあどこか行きましょうよ。杏那ちゃんと一度遊びたかったんだよね。」
杏那は首を振った。
「ごめん。今日は塾だから・・・じゃあ。」
そういうと杏那は走っていった。
「何よ。感じ悪い。」
葵は不満そうだった。

——はあ・・・私ばかみたい。
家に帰った杏那は自分の部屋でベッドに横になっていた。
——なんで莉環を推薦したんだろ・・・あんなこと言われてムキになってばかみたい・・
杏那は大きなため息をついた。
「こういうときは気分転換!」
杏那は自分にそう言い聞かせると財布と携帯を手に家を出た。

コンビニに着いた杏那は大好きな抹茶プリンを手に取った。
「最近我慢してたし・・・今日くらいいいよね。」
レジへ持っていき支払いを済ませる。
コンビニを出た頃には杏那はすっきりした気持ちになっていた。
——明日正直に莉環に言って謝ろう。
そう決心し軽い足取りで歩き始めた。
その時杏那の前方にある光景が広がった。
「あれって・・・・」
それは仲良く話しながら歩く莉環と大吾だった。
「・・・・・」
杏那は方向転換し今まで歩いていた方向と逆向きに走り始めた。