コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.38 )
- 日時: 2011/08/14 21:56
- 名前: 柚莉愛 (ID: LI/icqd3)
第22話
第四章 変化
翌朝。
莉環は学校に向かいながら杏那に昨日の報告をした。
「杏、あたし昨日逞とくるみに会って仲直りした。」
「えっ!?いつの間に!?良かったね。嬉しい。」
杏那は自分のことのように喜んでくれた。
学校に着いて千里にも話すと莉環の過去を知って千里は驚きながらも喜んだ。
「私も莉環と杏那の友達と友達になりたい!」
「じゃあちさも一緒に集まろう。」
「何か楽しくなってきた!!」
その時登校してきた陸が3人の下へ来た。
「莉環、小野、木村おはよう」
陸は爽やかな笑顔で挨拶する。
「あ、陸。おはよう」
「おはよう」
3人も挨拶を返した。
陸はすぐさま男子の輪に入っていく。
その様子を見ながら杏那が莉環に尋ねた。
「ねえ莉環。もう恋をしないっていうわけじゃないよね?」
「え?」
莉環はとぼける莉環につっこむ。
「えじゃないでしょ?だってもう立ち直れたんだし。新川君のこと前向きに考えるんでしょ?」
「確かに〜」
千里も冷やかす。
それを聞いた莉環は激しく否定する。
「確かにこれから恋をすることはあると思うけど陸のことは好きじゃないよ?友達としては好きだけど。」
「ねえ、ちさ。つまんないよね」
「そうねえ。杏那。納得できないね」
杏那と千里はわざとおばさん口調で話して莉環をからかった。
一時間目は数学が変更し、生徒の希望で席替えになった。
「なあ、莉環。席替えってわくわくしねえ?」
陸がうきうきしながら聞いてきた。
「あたしはわくわくしないかな。隣の席とかにもよるけどね。」
「俺と隣になったら嬉しい?」
陸が自分を指で指しながら莉環に尋ねる。
莉環は数秒考えた。
「どうかな・・・なってみないとわかんない」
「じゃあ意地でも莉環の隣引いてやる!!」
陸は気合を入れてくじを引きに行った。
その様子をにやにやしながら杏那と千里が見守っていた。
全員がくじを引き終えた。
「じゃあ移動して」
先生の一言でみんながやがやしながら移動を始める。
莉環は不運なことに窓側の一番前の席だった。
「窓側は夏とか虫来るし・・・前も最悪・・・」
莉環が席に着いた時だった。
「莉環そこの席?やった!俺と隣!!」
喜びながら莉環の隣の席に座ったのは陸だった。
「次の席替えまでに俺の隣でよかったって思わせるよ。」
陸は莉環に言った。
「新しい恋の予感!」
一番後ろの席では隣通しになった杏那と千里が二人を見つめていた。