PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.40 )
- 日時: 2011/08/15 17:25
- 名前: 柚莉愛 (ID: LI/icqd3)
第23話
莉環の隣になれたことがあまりにも嬉しくて
陸は授業中も莉環に話しかけた。
「なあ、莉環。このおかし美味しそうじゃない?」
「ここの問題教えて!」
「消しゴム貸して」
あまりにも陸が話しかけるため、
3時間目の世界史の時間に陸は起こられてしまった。
「こら新川!なんでそんなに光井に話しかけるんだ。お互い集中できないだろ?」
世界史の先生が陸の頭を教科書で叩く。
「すいません」
クラス中の男子からは笑いが起こる。
「陸は光井がそうとう好きなんだな〜」
「一途だな」
しかし女子は冷たい視線を莉環に浴びせる。
「陸君だけ怒られるなんてかわいそう」
「好きじゃないならはっきりして欲しいよね」
杏那と千里は笑いを堪えていた。
4時間目の授業が終わり昼休みに入った。
「莉ー環!お弁当食べよう」
「うん」
莉環と杏那と千里はいつもどおり
教室の机をくっつけて弁当を食べ始めた。
「莉環さあ新川君のこともっと相手にしてあげなよ」
杏那が卵焼きを箸でつかんで言った。
「だって授業集中したいもん。陸ってばどうでもいいことで話しかけてくるし。」
莉環はウインナーを食べながら答えた。
「でも新川君はそれほど莉環が好きってことよね。」
千里は嬉しそうに言った。
「それは嬉しいけど・・・・」
莉環はその先をなんと続ければよいかわからない。
その様子を見て杏那が小さなため息をついた。
「とりあえず一言でも答えなよ。莉環がいやそうってわかったら何も言わなくなるでしょ。」
「うん」
莉環はあまりたいしたこととは思っていなかった。
PR