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Re: ダイスキっていいたいよ ( No.47 )
日時: 2011/08/22 12:26
名前: 柚莉愛 (ID: LI/icqd3)

第27話

「はあ・・・・」
莉環は大きな欠伸をした。
一緒に登校している莉環が不思議そうに見つめる。
「莉環が欠伸なんて珍しい!いっつも10時には寝てるんでしょ?」
そうなのだ。
莉環はとても健康的な生活をしていて10時までにはいつも寝る。
それでも寝坊することはしょっちゅうなのだが。
「いや昨日は12時になっても寝れなくて。色々考えてたらさ。」
「何について考えてたの?」
「陸のこと」
莉環はそれだけ言うとまた欠伸をする。
「え?それって新川君のこと好きってこと?新川君のこと考えてると眠れないくらい興奮するってこと?」
杏那は驚きを隠せない。
莉環は眉間にしわを寄せて杏那のほうを見た。
「何言ってるの?陸のこと好き?そんなことあるわけないじゃん。興奮なんかしないし。」
莉環は気持ち歩くスピードを速める。
杏那は呆気にとられて莉環を見た。
——いやいや莉環さん・・・それは恋でしょ・・・
莉環の鈍感さにかける言葉が見つからない。
「杏!早く!」
気がついたら莉環は大分先まで歩いていた。


学校に着くと莉環は速攻でトイレへ向かう。
「トイレ行ってくる!」
莉環がトイレに行った途端杏那は千里の元へ向かった。
「ちさ聞いてよ。莉環ったら本当鈍感!」
杏那は朝の出来事を話した。
千里は相槌を打ちながら聞く。
「それはかなり意識してるね。」
千里はおもしろい表情をしながら言った。
「ですよね。全くあの子は・・・」
二人は莉環が戻ってくるまで語った。
「そうだ杏那!いいこと考えた!」
千里が手を打った。
「何・・?」
千里が耳元で囁く。
「それはおもしろいね。よし作戦実行!」
莉環が戻ってくると二人がにやにやして見つめてくる。
「なんなの?」
莉環は不思議だった。
「なんでもないよ〜」
二人は笑いを抑えて言った。