コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.56 )
- 日時: 2011/08/24 23:38
- 名前: 柚莉愛 (ID: LI/icqd3)
第29話
今日は5月14日。
つまり莉環の誕生日だった。
莉環はいつもよりオシャレをしてみんなが来るのを待っていた。
父は仕事でいない。
渉も朝早くから出かけていた。
「早く杏たち来ないかな〜」
莉環が料理の準備をしている時だった。
家のインターホンが鳴る。
莉環は走って玄関を開けた。
「やっほ莉環!お誕生日おめでとう!」
そう言いクラッカーを鳴らす杏那、千里、大吾、陸。
「ありがとう!」
莉環は満面の笑みでお礼を言うと4人を家へ案内した。
「へえ!莉環ん家って大きいな」
陸がきょろきょろしながら言う。
初めてきた千里と大吾も興味津々だ。
「じゃあとりあえず乾杯でもしよっか」
そう言い莉環は冷蔵庫から大量にジュースを取り出す。
みんなの歓声がリビングに響いた。
部屋を真っ暗にし、ろうそくに火をつける。
莉環以外の4人はハッピーバースデーの歌を歌った。
そして歌の最後に莉環がろうそくを吹き消す。
ケーキは杏那と千里の手作りだった。
「あたし今までは杏と二人でしてたからこんな大勢で祝ってもらえるなんてうれしい!」
莉環は心からみんなに感謝した。
「次はプレゼント!」
杏那は莉環に綺麗に包装された箱を渡す。
「私と大吾から。開けてみて。」
莉環は箱を開けた。
中身は小さな小物入れが入っていた。
木材でできていて、淡いピンク色をしている。
「ありがとう」
「次は私」
千里は水色のビニールで包装されたものを渡した。
中身は花柄のタオルと同じ柄の弁当箱。
「ありがとう。これで毎日弁当食べる!」
最後は陸の番だった。
しかし陸は何も持っていない。
「陸は?」
莉環は目を輝かせて聞いた。
「俺、何買えばいいかわからなくて用意してないんだ。だから今度二人で出かけて、そこで莉環がほしいものをあげようかなって思ったんだけど・・・」
莉環は肯いた。
「わかった。ありがとう。楽しみにしてる。」
陸の顔が輝いた。
「まじ!?俺とデートしてくれんの?」
「違うよ。プレゼント探しのたび。」
陸がずっこけた。
他のみんなも笑い出す。
そして莉環の作ったご馳走を食べ始めた。