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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.63 )
- 日時: 2011/08/26 23:08
- 名前: 柚莉愛 (ID: LI/icqd3)
第31話
莉環の誕生日会から2ヶ月が経った7月中旬。
梅雨も終わり季節は夏に移り変わっていた。
「やったあ!やっとテスト終わった〜」
放課後。
期末テストの最終日を終えた莉環たちは
デパートに来ていた。
メンバーは杏那と千里と大吾、そして陸だ。
「やっと勉強から解放されるって感じ。」
「高校のテストはレベルが違うよね」
みんなテストから開放され清清しい顔をしていた。
「あと10日くらいで夏休みだし!」
千里がガッツポーズをしながら言う。
その言葉に陸が異様に飛びついた。
「夏休みみんなでどっか行かねえ?何か思い出作ろう!」
「賛成!」
みんな賛成した。
デパートでは買い物をしたり、
クレープを食べたりして満喫した。
日が沈んだ6時ごろ、
千里は申し訳なさそうに言った。
「ごめん。私今から塾なの。だからまた明日!」
千里は足早に帰っていった。
「俺らも帰る?」
残された4人は話し合う。
杏那の頭の中にある考えが浮かんだ。
——あ、莉環と新川君を二人っきりにさせるチャンス!
「ねえ大吾、二人で回らない?」
杏那は大吾の手をとりながら言った。
それをみた莉環はにやけながら言う。
「いいよ。我慢しなくて。いってらっしゃい。」
莉環は笑顔で二人を見送った。
「行こう」
杏那は大吾の手をとり先ほどの千里のように早足でその場を去った。
杏那は小さくガッツポーズした。
残された莉環と陸。
陸はこのチャンスを無駄にしたくないと思った。
「莉環、二人で回らない?」
陸の声はいつもより少し震えている。
莉環は即答した。
「いいよ。一人でもつまんないし。」
陸は嬉しさのあまり飛び上がった。
「やった!早く行こうぜ」
「うん」
陸の笑顔を見るのが莉環は好きだった。
二人は歩き始めた。
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