コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.7 )
- 日時: 2011/04/24 16:08
- 名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: iEydDqYB)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi
第3話
冷静になった莉環は陸に尋ねる。
「あの、本気ですか?私かわいくないし・・」
陸は顔を真っ赤にしながら言う。
「何言ってんの!?光井めっちゃかわいいし・・魅力的だし・・・」
そこまで言われるとさすがに莉環の顔も真っ赤になった。
杏那も動揺している。
「え・・・・どうすんの?莉環・・・?」
莉環は少し考えて言った。
「悪いけど私一目ぼれとか信じないから。もう恋もしないし付き合わない!」
それを聞いた陸は愕然と肩を落とす。
「信じないって・・・俺は本気だよ。」
「新川君、諦めなよ。莉環にいくら言っても無駄だよ。」
杏那もそう言い陸を説得する。
莉環と杏那は黙って歩き始めた。
「何だよ・・・・」
陸は一人悲しく笑った。
学校を出た莉環と杏那は無言でひたすら歩いていた。
「さっきの・・・新川君・・・変な子だったね。」
莉環がふと小さな声で呟いた。
「うん・・・でもあの子莉環に本気だったと思うよ?」
杏那が遠慮がちに言った。
「そんなの知らない。私はあの日から一目ぼれとか永遠とか一生とか信じないって決めたの。恋をしないって決めたの。」
莉環はそういい残すと角を曲がって行ってしまった。
「莉環・・・あの日のことはいい加減忘れようよ・・」
翌朝。
珍しく莉環は早起きした。
「お、今日は早いな。」
いつものように新聞を読みながら父が声をかけた。
「うん・・・ちょっとね・・」
莉環は寝不足だった。
昨日の陸のことを思い出すと眠れなかったのだ。
——やだやだ。あんなの冗談なんだから・・・気にしないっと!
「行って来ます」
いつもは杏那が迎えに来るのを待つ莉環だったが今日は足早に家を出た。
「莉環!待ってよ・・莉環ってば!」
「え?」
後ろを振り向くと呼吸を荒げた杏那が立っていた。
「迎えにいったらおじさんがもう行ったって言うから・・・ずっと呼んでたのに。」
「ごめん・・・」
二人はゆっくり歩き始める。
「まさか昨日のこと気にしてるの?」
杏那が恐る恐る口にした。
「まっさか!今度の模試のこと考えてただけ。」
莉環はそっぽを向いて言った。
「そう。」
それから二人は世間話をしながら学校へいった。
教室に入るとすでに半数のクラスメイトが登校していた。
「わぁ・・・知らない人ばっか・・友達増やさなきゃ・・・」
「うん」
そう思った二人は女子の輪に積極的に入っていく。
みんな良い人ばかりですぐに友達になった。
「メアド交換しようよ。」
そう言われ赤外線送信を始めた時だった。
「俺も入れて!」
一斉に女子が振り返るとそこには陸が立っていた。