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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.78 )
- 日時: 2011/10/09 20:48
- 名前: 柚莉愛 (ID: g5yX4cMd)
第38話
夏休みが始まったと同時に莉環はダイエットを始めた。
今まで毎日食べていたお菓子をやめ、
毎朝3キロ走った。
そのかいがあってか莉環は前日までに4キロやせた。
——うん、太ももも細くなったしウエストもちょっとくびれた!
鏡の前で莉環は満足そうな笑顔を浮かべた。
ダイエットが成功したことがあまりにもうれしくて
莉環は杏那に電話で報告した。
「何でそんなに必死になってダイエットしてるの?」
杏那には理由がさっぱり分からない。
「だって莉環、太ってないよ。どちらかといえば細いし。」
その言葉に莉環は黙る。
「新川君がいるからでしょ?」
杏那のその言葉は莉環の胸に響いた。
「う・・・ん。そうかも」
「え?」
杏那は莉環が素直に認めたことに驚いた。
「杏・・・あたし陸のこと好きになっちゃったみたい・・・」
「えっ・・!?」
杏那は驚いたふりをしながらにやけた。
——やっと莉環はわかったか・・・
「なんでなんで!?いつから!?」
杏那が莉環に質問をしだした。
翌日。
今日は陸たちと海に行く日だ。
莉環はすでに4キロ痩せていたが念のため朝食を抜いた。
——夏休みに入って初めて陸と会うんだ・・・
莉環は陸のことを考えるだけで顔が赤くなった。
朝10時にみんな集合場所の駅に集まった。
莉環は夏らしく花柄のマキシ丈ワンピースにサンダル、髪はシュシュでポニテールという格好だった。
「莉環かわいい」
陸は素直に莉環をかわいいと思った。
「かわいいのは服だけでしょ」
そういいつつも莉環の顔は真っ赤だった。
「え?莉環ついに自分の気持ちに気づいたの?」
莉環を見た千里が驚いて杏那に言った。
「そうみたい。」
大吾にも真っ赤な莉環を一目見ただけでわかった。
莉環の様子に気づいていないのは陸一人だけだった。
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