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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.8 )
- 日時: 2011/04/24 16:17
- 名前: 柚莉愛 ◆VoHZnMKTK2 (ID: iEydDqYB)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi
第4話
「俺は新川陸。よろしく!」
陸は笑顔で自己紹介した。
莉環と杏那以外の女子が歓声を上げる。
「ちょっとかっこよくない?」
「好青年って感じ!」
「ねえ、陸君って呼んでいい?」
いつのまにか莉環と杏那は女子の輪からはずれ、
女子の輪の中心には陸がいた。
大勢の子とメアド交換をしている。
「新川君ってよく見るとかっこいいね。」
杏那がぼそっと呟いた。
「あーあ。陸のやつ高校でもモテモテかあ。」
「仕方ないよ。あいつ成績も外見もいいんだから」
近くにいた男子達の会話が聞こえた。
どうやら陸と同じ中学校だったらしい。
「ねえ、新川君って中学でもモテモテだったの?」
杏那がその男子達に尋ねた。
「うん。かなりね。けどあいつは誰とも付き合わなかったし好きな人もいなかったらしい。」
それを聞いた莉環と杏那は思わず顔を見合わせた。
——え?ああいう人はいろんな人と付き合ってると思ってた・・・
莉環の顔が硬直する。
「昨日のって冗談じゃなかったんじゃないの・・・?」
杏那が心配そうに莉環に言った。
その時。
女子の輪から陸に向けての質問が聞こえた。
「ねえ、陸君って彼女とか好きな子とかいないの?」
「好きな子ならいるよ。」
莉環は思わず耳を傾ける。
「えー!?誰?」
どこからかそんな声が聞こえた。
陸は莉環の方を振り返り言った。
「俺は、光井が好きです。」
その瞬間クラス中の視線が莉環に集められた。
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