コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ダイスキっていいたいよ ( No.83 )
- 日時: 2011/10/11 22:51
- 名前: 柚莉愛 (ID: g5yX4cMd)
第39話
莉環たちは電車を乗り継ぎ海辺に着いた。
眩しすぎる太陽が輝き真っ青な海はとても綺麗だった。
「じゃあ着替えて入ろう!」
女子と男子にわかれ
それぞれ更衣室へ向かった。
「莉環の水着かわいい〜!絶対新川君もメロメロだよ」
杏那が莉環のビキニ姿を見て言った。
杏那はワンピース型のピンクの水着を着ている。
「メロメロって・・・大げさな・・」
否定しつつも莉環の顔は赤かった。
「こんな綺麗な海で恋人どおしになれたら最高に幸せだね。」
千里は短いワンピース型のボーダーにジーンズのようなミニズボンの水着だ。
「私達協力するから頑張るんだよ!!」
なぜか莉環よりも杏那と千里のほうがはりきっていた。
「なあ陸、お前もう一回光井に告白しないの?」
男子更衣室では陸と大吾が着替えていた。
「急になんで?」
「だってさ、一回目の告白から数ヶ月だったわけじゃん?光井も過去を振り切ったみたいだし。このままじゃお前も納得いかないんじゃないの?」
「そりゃあ莉環と結ばれたら何も言うことはないよ。でも・・・」
陸は言葉をきる。
「でも・・・?」
陸は強くこぶしを握り締めた。
「俺もう一回莉環に気持ち伝えてみるよ。」
大吾は黙って肯いた。
着替え終わった5人は再び集合した。
いざ陸にビキニ姿を見せるとなるとかなり恥ずかしかったが
「莉環めっちゃかわいい」
陸に言われた一言で莉環の胸は嬉しさでいっぱいになった。
「私と大吾、ちょっと食べ物と飲み物かって来るね」
そういい杏那と大吾は手をつないで売店へ向かった。
「青春だね」
「うん」
それを見た莉環と千里は笑った。
「新川君、女の子同士で泳いでくるからちょっと待ってて。」
「わかった」
千里は莉環の腕をとり海へ向かった。
「莉環、今の気持ちは?」
千里は浮き輪にもたれかかっている。
「なんていうか・・嬉しいのと恥ずかしいのと雑じった感じで今までにないような気持ち・・・」
莉環の顔は誰から見ても恋する乙女だった。
「それほど新川君のことが好きってことだよ。」
二人は少しの間黙り込んだ。
「あたしね陸を好きになってよかった。今日ちゃんと気持ち伝えたいと思う。陸はまだあたしのこと思ってくれてるかわからないけど。」
千里は笑いを堪えた。
——いやいや・・・どう見ても新川君は莉環のこと大好きでしょ
「大丈夫。じゃあ新川君のとこもどろっか。」
「うん」
二人は陸が待っているところへ戻った。