コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- リバーシブル ( No.10 )
- 日時: 2011/04/14 18:58
- 名前: 北野(仮名) (ID: Pi8kpTE6)
=第六話=裏返る時(2)
4月20日、昼休み部室にて。
「前言った通り、今日決行するわよ部長も復活したことだし」
マスクうをつけてはいるが、血色をよさそうに
している小島が伊達と立ち位置を変わる。
「よし、では今から裏活動の会議を始める」
小島がガサゴソとポケットから一枚のコピー用紙を取りだす。
「これと同じものを今朝職員室に置いておいた。
間もなく依頼が来るだろう」
「でも、俺らが何もしなかったら解決しないんじゃないんすか?」
「そうじゃないのよ」
ヨコから伊達がしゃしゃり出てくる。
「正確には推理活動をしている部活はあと二つあるの」
伊達が白板にマジックで字を書く。
「一つは一番結果の出てないミステリー同好会」
同好会まで書いた後、その上にダメダメと書く。
「もう一つはそこよりはちょっとましな探偵部」
探偵部の上にはまずまずと書いた。
「そして、うちらが一番ってわけ」
伊達が自信満々に胸を張る。
「いばるな伊達、烏丸だけの力だ」
小島が図に乗る伊達を押しとどめる。
「調度良く今日は曇ってて真っ暗だしね」
これまで黙って聞いていた基裏が紫表に話しかける。
紫表は小島が持ってきた紙だけをじっと見つめていた。
「これ・・・抽象的すぎないか?」
紙にはただ、今日の昼、大変なことが起こるとだけ書いてある。
「まあまあ、授業イヤでしょ。がんばって」
予鈴が鳴ったので、みんな教室に戻ることにした。
〜5時間目〜
「よし、授業始めるぞー。ってあれ?」
おっかしいなー、そう言って先生が何かを探し出す。
「日直は電子黒板を取りに行けと言ったろ」
そう言って、今日の日直が誰か確認する。
「今日は全クラス電子黒板使うって知ってるだろ。
日直の烏丸兄妹取りに行け」
「分かりました、行くぞ基裏」
ガラッと扉を開けて、二人は急いで出て行った。
用具室にて
「これだな、よし、基裏持って行ってくれ」
「OKまかせて紫表兄」
「すまねえ、遅れた」
代介と沙羅も来た。
「配線繋ぐからどいて」
そう言われたので、とりあえず行くことにした。
「おっせえなあ、あいつら」
治が教室でぼやいている。
するといきなり、ブレーカーが落ちた。
いきなり教室が暗くなり、クラスメート達が慌てふためく。
「何だ?何が起こっているんだ!」
先生までパニくっている
「何なんですかこれは!!」
紫表と基裏が慌てて電子黒板を引いて教室に入ってくる。
するといきなりパリーンという音がして、隣のクラスから悲鳴が
聞こえる。
なぜそうなったかは次の瞬間に知ることになる。
いきなり、グラウンドから矢が飛んできたのだ。
「うわああぁ!!!」「きゃあああぁ!!!!」
教室内に絶叫がこだまする。
教室の中で、混乱と不安が渦巻いている。
「あいつ、やりすぎだろ」
紫表と治と基裏が声を合わせてそう言った。
続く