コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

リバーシブル ( No.11 )
日時: 2011/04/14 20:00
名前: 北野(仮名) (ID: Pi8kpTE6)

=第七話=裏返る時(3)

ひとしきり教室に矢の雨が降り注いだ後、標的は
隣のクラスに変わった。
また、混乱と恐怖に支配される教室が一つ増えた。
そんな状況がしばらく続いた後、矢が撃たれることはなくなった。
ブレーカーが上がったのかどうか知らないが、電気が復旧した。
「何だったんだ今のは?」
少しの間、教室はざわついたが、落ち着きを少しづつ取り戻し、
窓が開いている妙な状況で授業は再開した。
(作者としてはそんな所で勉強したくない)

そして、先生は電子黒板のスイッチを入れた。
何事もなかったかのように授業をしたいところだが、
窓のなくなったこの状況では不可能としかいいようがない。
しかも、予定ではここからが今日のショータイムだ。

ザザッ・・ザッ・・・ザアアァァァァァァァァァ・・・・・・・

いきなり電子黒板の画面がアナログテレビが電波を受信
できなくなったときのように白黒の横縞の世界になる。
「次から次へと今日は何なんだ!」
先生がついにキレた。(無様すぎる・・・)
そして、一瞬にして、画面は元に戻ったように見えた。
だが、授業の単元は本来の時間割とちがう
スクープ OF ティーチャーズ(先生のスクープ)になっている。

そしていきなり画面が変わった。

         <スクープその1>
   牧村先生は女子生徒をやらしい視線で見る

         <スクープその2>
 木村先生はわいろを受け取って生徒の内申を上げる

         <スクープその3>
  千葉先生はコンビニで立ち読みしまくるケチ教師

         <スクープその4>
 田中先生は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

といった感じでスクープがつらなっていく。
スクープその1の牧村は今ここにいる先生だ。
どのクラスも笑い声だけが響いているところをみると、
教師は皆ぼうぜんとしているのだろう。


=10分前=
基裏が電子黒板を持って行っている間、紫表はブレーカー室へ
行っていた。
基裏は教室の前で、ブレーカーを落とした後、急いで戻ってくる
紫表が来てからあたかもずっと二人でいていたかのように振る舞った。
そのころ、代介はグラウンドで待機していて、
電気がついてから矢を撃ちまくった。
そうしてきをそらしている間に沙羅がメインコンピューターを
ハッキングしてスクープを流したのである。






「大成功だったね、紫表兄」
帰り道で考え事をしている紫表に基裏が話しかける。
「ん、ああ」
なんだか気の無い返事を返す紫表。
「なんか紫表兄変じゃない?」
基裏が鋭い質問をする。
「いや、なんかもう今日は疲れた」
疲労感から逃げ出すために、
紫表は違うことを考えることにした。

もうすぐゴールデンウィークだな。

そういうふうなことを考えた。
                      続く
_________________________________________________________________ やっとここまで来た・・・そろそろ結構長めの章いきます
名前は・・・(考え中)・・・GW戦争編
GWはゴールデンウィークです