コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- リバーシブル ( No.2 )
- 日時: 2011/05/01 13:46
- 名前: 北野(仮名) (ID: CYOxNglE)
=第一話=依頼
四月八日、紫表たちがパズル部に入部した夜に一通の予告状が届いた。
翌朝
「さてと、今日はおれたちの活動内容を説明する」
そう前置きして部長の早太がざっと自分たちの普段していることを
紹介する
「一つ目はパズルの大会に出場すること。
二つ目は文化祭でのパズル大会の主催
そして最後の一つなんだが・・・知っての通りこの学校には
変な規則があってだな、暗号などを使って予こ・・」
「大変です!」
部長の声を遮り、ガラッっという音がして一人の生徒が入って来た。
「・・予告状が・・・届きました」
「早速か・・・」
そういって部長は話の続きをする。
「この学校では予告状さえ出せばある程度のいたずらはゆるされる。
それをいいことに毎年ガラス割ってやろうぜってやつが一人か
二人はいるんだ」
「それをさせないため、暗号を解くのが最後の仕事よ」
いつの間にか伊達も来ていた。
「そろそろ予鈴がなるから行った方がいいわ」
そう言われて、朝の集会はお開きになった。
=放課後=
「さて、これが予告状だ」
そう言って早太が示した紙には意味の分からない文と
隅っこの方に描かれている茶色いグジャグジャっとしたものが
くっそ汚い字で、さ、い、ふ、を、お、と、し、たと言っている絵が
あるくらいだ。
「財布を落とした!?ばっかじゃないの〜?」
伊達があざけるように笑った。
「意外と・・・この先輩・・・黒いな」
「君何か言った?」
伊達は紫表のつぶやきをしっかりと聞いていた。
「めめっ、滅相もございません」
顔は笑ってはいるが明らかに怒っている。
BECAUSE(なぜなら)怒りマークのような血管が
額に浮き出ていた。
「それより、この茶色いのなんでしょうか?」
予告状を持って来た、確か崎野手(さきのて)とかいう奴が
一番分からないものを指差した。
「犯人はバカなんでしょうね」
「バカはどっちだ」
のんきそうにしている崎野手に紫表が辛辣な言葉を浴びせる。
「その文読んでみろ」
「四月九日午後6時、きたさまらたはまさきたのまのてかたら
まきたむらの教室のガラスをガードできるか?」
「たが無駄に多いんだからそのちゃいろいのはたぬきだ。
たを抜いて読んでみろ」
「きさまらはまさきのまのてからまきむらの・・・!!
貴様らは真崎の魔の手から牧村の教し・・意味が通った」
「OK、今から6時まで牧村先生の教室を徹底マークだ」
部長の指示を聞いてみんな一斉に教室へ向かった。
続く