コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- リバーシブル ( No.35 )
- 日時: 2011/04/28 20:27
- 名前: 北野(仮名) (ID: x1YwoWnh)
=第二十七話=ようやくあの人が・・・活躍?
何だよこれ、くそムズいじゃねえかよ、くそっ。
目の前の画面と治がにらめっこ状態になる。
とりあえず、今いる中じゃ一番治がこの手のゲームに強いので、
引き受けることになった。(一人だけ何もしてないしね)
でも正直言ってこれは・・・ムズいな・・・
次から次へと列を成して現れる大軍隊。
数秒に一回のペースで、一列分進んでくる。
一列あたり撃破対象の敵は7体現れる。
最初の方は、ゆっくり近づいてくるし、相手は前進以外何も
アクションをとらない。
だが、途中からだ、問題は。
武装した戦闘機が途中から敵の中に混じって現れる。
そいつはミサイルを撃って攻撃してくる。
一撃でもくらったらアウト。一からやり直し。
かといって逃げ続けるわけにもいかず、最前列まで
連中が詰め寄ってくるとやはりゲームオーバー。
かれこれ十分ぐらい挑戦しているが、未だにノルマの100点が
とれない。一般の敵は2点で、武装した敵は5点。
だが、どうしても自分は50、よくても70で止まってしまう。
バァンッ!!
すさまじい音が小さい部屋の中で反響する。
驚いてそっちを振り返ったせいで、またゲームオーバー。
ああもう、と心の中で叫びながら
髪をくしゃくしゃとかきあげる。
ドアを蹴破ったのは代介で、一緒に基裏と伊達も入ってきた。
代介は涼しげな顔をしているが、基裏は満身創痍といった
感じだ。現に伊達が肩を貸してやっているぐらいだ。
ということは代介もそこそこ消耗しているのか?
あいつこういう時は先輩に代わって肩を貸してやるような性格だ。
それえができないほど疲れきっているのだろう。
なぜかは分からないがこんな状況でもそんなことだけは
すぐに察しがついた。
そんなことを考えていた間に話を聞いた
伊達が治の方に駆け寄ってきた。
「どいて。私がやるわ」
パソコンの画面を自分の方に向ける。
「ちょっ・・」
「いいから黙ってて」
乱暴にパソコンを手元からひったくる。
そんなことをしている間にもう制限時間は10分を切っていた。
「こう見えても、けっこうこういうのには自信があるんだよね」
そう言って伊達はPCゲームの世界に入り込んだ。
まず、一番初めの列がやってくる。
ここにはさっき説明した武装した敵は出てこない。
やつらが出てくるのは5列目からだ。
快調に画面内のターゲットを伊達は殲滅していく。
列が現れ、その次の列が出てくる頃には
その列は全て消えている。
恐るべきスピードだ。
これなら本当に・・・
例の武装した敵を入り混ぜた集団がやってくる。
だが、伊達は慌てることなくその危ない奴らから
倒していくように冷静に狙いを定め、
そいつらを消した後に安全に残りの奴らをつぶしていった。
そして、いつの間にか88点たまっていた。
そして、右端にいたノーマルなやつを倒して90点となったときに
異変が起きた。
「エマージェンシー」と英語で表示され、次の瞬間には
今までのものとは比べようもないほど強大で巨大な戦艦が現れた。
画面の上半分を埋め尽くすほどのあまりにも大きい船体。
常に新しい敵を繰り出すコンベア。
自分の操る機体と大きさが大して変わらないほど大きい
レーザー銃。
おいおい悪趣味だな。そう紫表は思った。
ボスキャラと思われるそいつの上にHPと表示され、
緑色のバーが充填される。
試しに伊達が一発撃ってみた。
緑ゲージは肉眼で視認できるギリギリの量だけ減った
時間は残り6分・・・
「先輩、これ六分でいけるんですか?」
不安になったのか、青ざめた基裏が伊達に問いかける。
だが伊達はまたしても慌てることなく、
簡単に残りの10ポイントをためてみせた。
周りにうじゃうじゃ現れる大量の連中に狙いを定めて撃ちまくる。
そいつらを倒すことで簡単にクリアしたのだった。
「すげえ・・・」
小島の口から感嘆の声が漏れる。
でもこれ普通だったらゲーム強いだけじゃね?
声には出さなかったが、治、紫表、基裏、沙羅はそう思った。
ただ、代介は声に出したが・・・
すると最後の防衛ブロックが発動した。
ラスト クエスチョン
制限時間残り5分
続く
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小島「はーい、以前書きましたが伊達はPCゲーム強いです」
代介「世間だったらネトゲはい・・」
美千流「代介、シャラップ」
紫表「まあまあ落ち着いて落ち着いて」
基裏「かっかするのはよくないですよ」
代介「シワ増えんぞー」
美千流「あんた後で反省会ね・・・」
紫表「めんどくさくなってきたってことで次回へ続く!」
基裏「次回活躍するのはもちろん・・・」
治「そこは触れるなよ」
小島「大体の察しはつくと思うが・・・」
紫表「あーもう、撃ち切りっ!」
ブツンッ