コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: リバーシブル ( No.36 )
- 日時: 2011/04/29 20:49
- 名前: 北野(仮名) (ID: x1YwoWnh)
- 参照: 二つに分かれます
=第二十八話=来た!
ラスト・クエスチョン
次の問いに答えよ
1+1=?
「はぁ?」
あまりにもふざけた問題で拍子抜けする。
最後のくせにしょぼっ!
そう思いながらあっけにとられる。
これ・・・一分いらなくね?
いや、これは隠れた意図があるかも・・・
「早く答えろ!」
後ろから龍牙が大声で怒鳴る。
「いや、こんなの・・」
「いいから早く!!」
なんでこんなに焦ってるんだ?
まだ猶予は五分ある。ゆっくりやればいいじゃないか。
そう思っていたのが・・・甘かった。
いきなりブツんッとパソコンから鳴り、
問題が消える。そしてまた新たな問題が現れた。
ネクスト・クエスチョン
5432×562=?
「んなっ、なんだあ?」
いきなり今度はえげつない桁数、それも掛け算に変わる。
ふと画面の隅の方を見るとだんだんと減っていく数値がある。
おそらくこれはタイムリミット。
時間が来たら別の問題に変わる仕組みなんだろう。
また次の問題が現れる。
ネクスト・クエスチョン
32÷4+2×5−567÷3=?
は?何これ?えっこれ4秒で・・・
えーと8+10−・・・あー、焦って何も分っかんねえっ!
いつの間にか4秒が経過する。
またしても問題が変わる。
ネクスト・クエスチョン
古文において係助詞の影響を受け、文末の動詞の活用形が
変わる法則を何と言うか?
ん?いきなり国語?てか中学単元まで来た?
さっきまで小学校内容だったのに・・・
まあいい、これはこの前授業で習った。
答えは「係り結びの法則」だ。
カタカタカタっ よし打てた。
ネクスト・クエスチョン
シンガポールの首都を答えろ
くそおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!
また次の問題。てかだんだん難易度上げてる?
制限時間も増えてるしさ!
「上等だこんにゃろ」
とは言っても、俺これ知らね—じゃねーか!
どうしよう?
「紫表!シンガポールの首都はシンガポールだ!」
治と代介が同時に叫ぶ。
なるほど、そのまんまか。
だったら入力するだけ・・・ってPどこ!?
いつも使わないから分かんない!
ネクスト・クエスチョン
連合国軍総司令部略して何?
またあああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
もう嫌だ!問題代えんな!!ちょっとくらいムズくていいから!!!
てかこれ歴史?まだ習ってねーし、はいお手上げ〜
「烏丸、GHQだ!」
半分諦めていたところにもう習った小島が答えを教える。
よし来た、そう思って急いでタイピング・・・
ってまただ!!
Qどこ〜!?!?!?
あたふたとQを探して急いで入力して送信する。
帰ってきたのは
大文字でどうぞ
という非情な七文字。
これ・・・俺じゃなくてよくね?
ふと紫表はそう思ったが、自分じゃないといけなくなった。