コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

リバーシブル ( No.41 )
日時: 2011/05/01 13:45
名前: 北野(仮名) (ID: CYOxNglE)

=第三十二話=作戦



「さて、熊が見つからなくては話は始まらない。
 って訳でおびき寄せるために蜂蜜を・・」
「どこにあるんだ?そんなもん」

伊達の提案は現実的な小島の下、即却下された。

「はーい、歩いて探す」
「日が暮れるぞ」

基裏も相当にすごいことを言う。
今回部長大変だな。俺もう代介だけで力尽きました。

「罠張って一晩待つか」

宗治が比較的まともな提案をする。
でもこれも時間かけすぎという理由で即行却下。
じゃあどうすんだよって話。

「さてここで問題です」

代介がいきなり話題を提起する。

「なんでさっき熊は俺達のところにいたでしょーか?」

ん?関係あんのか?
まあそりゃ生物なんだから・・・

「清水が湧いてたから・・・のどが渇いたから水を飲みに?」

代介がこくりとうなずく。
つまりここまでは正解のようだ。
と、いうことは・・・みんなの頭の中で大体の答えは出た。

「つまり、水辺で待ってたら・・・」
「のどが渇いたらやって来る」
「そこを狙えば・・・」

基裏、伊達、宗治、沙羅、小島の口からスラスラと答えが出てくる。

「ああ、そこでだ。時間も時間だしあいつだって
 生物なんだから腹だって減る。どっちかというと・・・」
「熊の好物の鮭のいる川の方が確率が高い。違うか?」

治が確信に近いところをつく。
やるじゃん、って感じの顔つきで代介は口笛を吹く。

「でも、見つけた後どうする?」

沙羅がそう聞くとアホかって顔つきになった。

「そこで活躍するのが罠よ」

伊達がさっきの宗治の案を思い出したようにそう言った。

「さて次に障害の方の意味の問題だ」

どうやって罠を作る?

これが今解決すべき最大の問題だ。
木を切る?何で?ナイフ?無理無理。
刀?持ってる方がおかしいわ!
のこぎり?あったらこんな問題解決じゃ!

「ま、それは置いといて・・・川探すぞー」




一方その頃


「やつらに、子供には負けん!」

成り行きで、冗談のつもりで提案したこんな勝負にのっかかってきた
連中の顔をみなは思い出していた。
紹介しよう。

すかしたやつが瞬(しゅん)
元ヤンキーみたいなのが轟(ごう)
オタクっぽいのが佑輔(ゆうすけ)
やや無口でさっきもずっと黙っていたのが心(しん)
そしてリーダーの耕介(こうすけ)

「特にあの失礼なガキ・・・」

今思い返してもはらわたが煮えくりかえってくる。
確かに代介は失礼極まりない最悪なほどの悪口を振りまいていた。

「作戦を立てる」

会議が始まった。

「やはり、歩いて探すか」
瞬が話し合いの口火を切った。

「だったら別行動の方が早いな」
轟も続くが、すぐに佑輔に否定された。

「いや、危ない。やはり全員で動くべきだ」
(ごめん、この人オタクっぽいとか言ったけど作者はオタクじゃないからその辺のネタは出せない)

「そうだな、それより見つけた後のことを考えようぜ」
耕介がしっかりとみんなをまとめようとする。

「麻酔銃だな・・・」
ポツリと心がつぶやいた。

「んなもんどこにあんだよ」

轟がそう聞くと、ココにあると言ってリュックから
弾を取りだした。

「何これ?オブラート?」

佑輔がもの珍しそうに眺める。
何か柔らかい膜状の物に包まれている、
中には液体が入っているであろうエアガン用の弾。

「プラスチックの膜で作った弾の内部にクロロホルムを入れた。
 当たった瞬間に飛び散り、こん睡させることができる」

なんでそんな物が作れるんだ?
となるが別に本人たちにとってはそう驚くようなことではない。
心は細かい作業が得意で、この程度は簡単に作れる。

「二発しかないから気をつけてくれよ」

心が佑輔の手元から弾をヒョイと奪い取った。

「さて、次にどうやって見つけるかだ・・・」






                           続く



なんか手を組んだら速攻でいけそうじゃね?
いちいちこんなこと言うってことはしないけどね


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紫表「zzz」

美千流「まだ寝てんのね〜」

治「それより罠どうするよ」

沙羅「なんとかなるっしょ」

基裏「そんな軽い問題じゃあないよ」

宗治「なんか俺達さ・・・」

小島「影薄いよな・・・」

代介「じゃあ次回こき使うか」

宗治&小島「いぃ!?」

治「そういやあ紫表倒れてからずっと俺視点だな・・・」

基裏「は〜いじゃあ打ち切りっ」

 


                 ブツんッ