コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: リバーシブル ( No.46 )
- 日時: 2011/05/06 21:04
- 名前: 北野(仮名) (ID: DHMZtM4G)
=第三十五話=特攻!
「あ〜あ、何しちゃってんの?」
代介が心からの感想を述べる。
ちょっとは心配しろよ、俺の隣にいる宗治君みたいにさ!
この心のつぶやきが聞こえたのかどうかは知らないが
行くぞという意味であろうあごをしゃくりあげるような
ジェスチャーをした。
みんな、手には唯一調達できた武器を持っている。
「もっかい説明すんぞ。みんなで集中砲火の後、基裏が顔面に
叩き込む。あとはまあ流れだ」
小島が作戦の確認をする。
えっ?なんで基裏かって?
そんなの決まってますよ〜
超速戦闘もどきが使えたんですから動体視力と反射神経は
この中では充分すごい方ですよ。
「俺はとりあえずあいつらなんとか助けておくから」
やけに上から目線な言い方で言うな・・・
ま、一応代介も人の子、困ってる人はみのがせ・・
「あんなのを襲う熊の身になってみ?俺は絶対に・・」
「だから失礼発言やめんかいっ!」
おそらく冗談だろう。もうふざけてますよ、って感じのオーラが
出てるもん。
「いいからさっさと行ってこい」
そう言って、治、宗治をどつき出したあと、自分も一緒に
茂みから飛び出した。
ガサッ!とかドサッ!とかいろいろ音したけど
こっちには目もくれない。
どんだけ怒ってんのこの子?
さて、攻撃開始と治が意気込んだ時には、もうすでに
隣に宗治はいなかった。
宗治は、吠える猛獣に向かって突っ走って行った。
ザッザッザッザッと砂を巻き上げながら全速力で突っ込んで行く。
もう真後ろにいんじゃん!
だが、熊も異変に気付いたのか、少し反応を示し、
ゆっくりと後ろを振り向いた。
しかし、それに気づくのは明らかに遅かった。
宗治はもう跳んでいた。
「先手必勝!!」
熊の無防備などてっぱらに、全身全霊の跳び蹴りがめり込んだ。
うっ!と苦しそうな低いうなり声をあげ、その場に崩れるように
倒れ込んだ。
バッシャアアアアァァァンッ!!!!!!!!!!
倒れ込んだところは川だった。
細かい水がいくつも飛ぶ。
まるで、雨が降っているみたいだ。
だって宗治さんビッショビショだもん。
Tシャツもズボンも髪の毛も、全てがビッショビショ。
清々しいくらいだ。涼しそー。
「あら〜」
伊達が茂みから現れる。
基裏、沙羅、小島も一緒だ。
「まだ来るな!」
代介がその四人の行く手をはばむ。
「えっ・・・なんで?」
沙羅が代介に聞く。
「こんなことで終わるほど弱かぁねえぞ」
ドンっ!
川辺の地面に鋭い爪が突き刺さる。
のんびりとだが、確かな動きで倒れているそいつは起き上がった。
「グルルルルゥゥ・・・・・・・」
あっ、こぉりゃやべえな。
やっこさん本気ですぜ。
代介さ〜んどうすんですか〜?
「えっ次回に続くけど?」
「はぁ!?」
続く
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美千流「さて問題です。なんで今日は短いでしょーか?」
沙羅「作者が学校のテストに」
基裏「ビビってるから」
紫表「ってわけで土日で熊片付けたあと」
代介「しばらくおやすみで〜す」
小島「にしても俺らのゴールデンウィーク長いな・・・」
治「(なんで紫表が起きてることについて触れないんだ?)」