コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: リバーシブル ( No.52 )
- 日時: 2011/05/19 17:01
- 名前: 北野(仮名) (ID: pRhwEmoe)
- 参照: ファジー始めました。申し訳ないですけどペース落とします
=第四十一話= 問題発生?
そして俺はしばらくの間、零花様に修業をつけてもらった。
一週間で心眼を会得、そしてその後三日で鉄斬りを習得した。
なぜこんなに速いかというと、勉強も、遊びも、
睡眠と食事と風呂以外全て鍛錬に費やしたからである。
そんなこんなで俺は強くなった。
そんなある日のことだ。
家族の者が大けがをしたから家に一旦戻ると零花様が言った。
さすがにそれを引きとめるほど当時の俺はさびしい訳でも
幼稚な訳でも無かった。
「三日で帰ってくる」
そう言い残して修行場を去った。
とりあえず、三日間は山でも走り回っておこうと思い、そうした。
だが、何か異変が起きた。
三日経っても零花様が帰ってこなかったのだ。
不思議に思った俺は伊達家に言ってみることにした。
そこはもはや戦場だった。
伊達家がではなく、近くの畑がだ。
何が起こったのかは分からない。
だが、一つ分かったことは作物は全て灰となり、
人々は勝手に犯人をすぐ近くの人だと決めつけるように、
口喧嘩を越えて暴動の領域にまで踏み入っていたことだ。
そんな中一人だけぼうっと無心にその光景を眺めている少年がいた。
少年と言っても当時の俺よりいくつか上だが。
なんだか、今思い返すと龍牙に似ていた。
そんな矢先、いきなり一人の農家のおじさんがおとなしく
見ているその少年に、疑いをかけたのだ。
周りの者は次々と同じようにその少年を疑った。
ただ、零花様と大地さまを除いて。
お二人は、必死でその子の無実を述べた。
だが、みんな、頑としてその言葉を飲み込まなかった。
その空気の中で、零花様は大声で叫んだ。
少年の無実を訴えかけるつもりで言ったんだろう。
でも俺にとっては答えをくれたような気がした。
「確かに・・・確かに龍牙は私達と血は繋がっていない。
じゃが、ここまで私達伊達家が育ててきた!
血など関係無く家族同然じゃ!!」
確かに、零花様はそう言った。
燃える田畑の中、はっきりとそう言った。
多分、それを伝えるために俺をここに連れて来たんだと思う。
でも、お二人の努力の甲斐無く、全ての罪は龍牙に押し付けられた。
そして、龍牙は村から追放された。
あいつの話ともつじつまが合う。おそらく、いや絶対にあれは龍牙だ。
そして龍牙は、恨みと憎しみを抱えて強制的に巣立った。
俺は、一旦山に戻って零花様を待った。
そして、その一時間後ぐらいに零花様は戻って来た。
目は赤く、袖が濡れていた。
手違いで遅くなった、それだけを俺に言って、
それ以上は言いたがらなかった。
そして俺は一つの決心をした。
家へ帰ろう、と。
続く
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基裏「お久しぶりでーす」
沙羅「作者がファジー始めました」
代介「名字と人物像は違うけど代介も出ます」
小島「能力ものがしたかったそうです」
美千流「そういう理不尽な理由でペース落ちまーす」
治「でも、俺達の立場からすると・・・」
紫表「バトル遠ざかった!ラッキー!!」
小島「以上、短くてすいません」
沙羅「作者名が狒牙と変わっております」
基裏「友達に厨二って笑われたそうです」
美千流「ザマあ見ろ」
治&代介&紫表「黒っ・・・」