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Re: †妄想プリンセス×女装腹黒プリンス†  ( No.101 )
日時: 2011/06/17 20:22
名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 2romsaeA)
参照: 夢みれば絶対叶うよ! きっと未来は明るいね☆

第47羽                           なんだかんだで本番に

—なんだかんだあって一ヶ月後—

「う、うう・・・」

「紅葉ちゃん! 頑張ってね!」

「うん・・・ありがとう。」

「まあ劇を失敗させないように適当にやってくださいな〜」

「なんかムカつくね、檸檬は。」

『では次は、1-Fによる【魔姫と魔王子】です!』

「ほら、出番!」

「分かった……。」


—開幕—

「魔王子様……と仰るのですか?」

「はい、魔姫様。」

二人は天空の庭園で偶然出会う。

「もう帰らなくては——」

「また来てください。」

「では、明日の夜にここへ参ります。」

—明日—

「魔王子様……来ない・・・。」

楽しみにしてたんだ。

私・・、個人も。

雫の顔を見るのが。

「もう・・・いい。」

—魔窟の城—

「きゃああああ」

『お前はここから一生出られないよ!』

「やめてください! 魔婆様!」

『お前はあたしの研究材料だよ!

 お黙り!』

「痛!」

針が投げつけられる。

—夜—

展開早いなーと思いつつ、私は雫が来るのを待った。

そう、もうすぐ例のキスシーン。

「魔王子様・・・私……」

胸のドキドキが止まらない。

早く、早く幕を下ろして!

私・・・そのシーンはやりたくないの!

「魔姫様・・」

「しず・・魔王子様・・・?」

「魔姫! 迎えにきたんだ。」

「魔王子様・・・私は・・・」

「……」

好きって言わなきゃ、言わないと・・。

「魔王子様が好きです……。」

「僕もだよ、魔姫。
  
 だからもう魔窟の城を抜け出して——」

キス・・・ね。

「僕と結婚しよう。」

ズルッ!!

私はドレスの裾を思いっきり踏んでしまった。

前に倒れるッッ と思ったけど・・・。

痛くない・・・?

なんか……唇に柔らかい感触がある・・・。

私が10秒後に冷静になったときは・・・もう死ぬほど恥ずかしかった。