コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †妄想プリンセス×女装腹黒プリンス† ( No.103 )
- 日時: 2011/06/24 23:03
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
- 参照: 夢みれば絶対叶うよ! きっと未来は明るいね☆
第49羽 紅葉は当然ばっくれだ 「私、関係なーい」
「雫が帰ってきませんように雫が帰ってきませんように雫が帰ってきませんように・・」
天に祈る紅葉。
「神様神様神様神様・・・・」
ガチャ・・・
ふいに扉が開いた。
雫かと思ったけど、違う。
麻美と檸檬だった。
「紅葉ちゃん、大丈夫?」
「まったく、しょうがない人ね・・。」
「二人とも・・ごめんなさい・・。
私・・・滑っちゃって・・・舞台台無し・・。」
「別にいいのよ、そんなこと。
それより——」
檸檬のことだから、ものすごい雫LOVE発言が飛び出すだろう。
「まったく、あたしの愛しい雫様に恐れ多くもキスするなんて!
最悪ね・・・。」
ビンゴ。
「まあまあ・・檸檬ちゃん。」
「お黙り!」
「ヒッ・・・ごめんなさい・・。」
「まあもう終わっちゃったから遅いけど。
明日からどうやって学校に来るの? 席、隣同士でしょ?」
檸檬がこれだけで終わるなんて、珍し・・・
「・・・・・・・;;」
紅葉は嘆いた。そして、やっとこう言った。
「わ、私・・関係なーーい!」
「「何てことを・・」」
「何もしてない! 早く脳から消去してよ!
あれはただの接吻よ! ちゅーよ!」
「それってキスじゃないこと? 認めてるんじゃない。」
「そんなわけ——・・」
「「あるね」」
痛いところ突っ込むわね——・・・。
すると、また扉が開いた。
「あら、美陽さん。」
雫ーーーーー・・。
うわあ、タイミング悪し。
「あら、お友達が着ていらっしゃったの?
それではワタクシ、部屋の隅へ行きますね。」
「ここでいいですよ。・・えっと・・美陽さんの苗字は・・。」
ヤバイ・・私がフォローするとこなのね!?
ってゆーか麻美! なぜそんなことを訊く必要があるのか!
「美、美陽はねッッ!
春日野 美陽だよ!」
でまかせだよ。
本名はシズク=ユリハナ=ヴェラルリア・・だっけ?
「美陽さんも知っているとは思いますが・・あれですよ。
紅葉が・・。」
「ああ・・・あれですね・・。」
ちょ、ちょ、ちょーー!
本人に聞くことじゃないわ!
「あれは私関係ないよー・・。」
「ばっくれるんじゃありません。」
「ばっくれてないし。」
「紅葉ちゃんは逆に嬉しかったんじゃ・・。」
「「「・・・・・・・」」」
「ぜ、んぜん・・っていうかもうはっきり言って鼻血どころじゃないよ!?
失神すんぜn・・・」
おっと、何本音話してんだ・・。
「それよりさー私、喉渇いちゃったんだけど・・」
「あら、それなら冷蔵庫に天然水がありましたよ。飲みます?」
「どうも・・。」
雫が取ってきてくれる。
「ンゴク・・ゴク・・うまーっ!」
「アルプスから取り寄せたんです。よければ皆様も。」
あ、アルプス・・アルプスと言えば・・。
「アルプス一万じゃく小槍の上で
アルペン踊りをさあ踊りましょ
ラーンラランランランランラーラランランランランラン
ラーラランランランランランランラララララへい!」
「何の話よ・・。」
「あ、私お水ください・・・。」
「あたしは喉渇いてないからいいですわ。」
こうして女達(男混)の雑談タイムは過ぎていくのでした・・。