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Re: †妄想プリンセス×女装腹黒プリンス†  ( No.104 )
日時: 2011/06/25 20:17
名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
参照: 夢みれば絶対叶うよ! きっと未来は明るいね☆

第50羽                            気まずくもない

「あ、もうこんな時間!

 私、帰るね!」

「あたしもおいとましますわ。」

「帰らないでえーー!

 私を一人にしないでえーー!」

紅葉は泣き叫ぶ。

「春日野さんがいらっしゃるじゃない。」

「嫌なの、嫌、嫌いやああああああ!!」

「バイバイ♪」 「さようなら」

「また来てくださいね^^」

天使のような微笑みを浮かべる雫。

「はい」

ガチャリ

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!」

シ——————ン・・・

「…………」

きゃあああああ!

もう、何話したらいいの!?

うぎゃああ!!

「・・あの、ですね・・・。

 滑ってしまってですね、転びそうになってですね・・。

 事故というか…………」

えーい! いちかばちかだ!

「ほんとーっに申し訳ありません!!!」

土下座。

「許してもらえるとは思っておりませんッッ!

 煮るなり焼くなり好きにしてください!」

「・・・ハァ・・・。」

雫がため息を漏らした。

ここここここ、怖い・・。

「あのなァ、紅葉。」

「は、はい!?」

「もう仕方ねえだろ。」

え・・今なんと?

あっさりと諦められた!?

「お許し・・いただけるのですか?」

「だから良いって言ってんだよ・・この大馬鹿者。

 別に事故なんだからな。」

う・・そ・・。

そんなにすんなり許してもらえるなら焦ることなかった・・。

でも、それって単に惚れてない症状? なのね? 

「どうも・・」

「それよりも・・明日、俺の婚約者が来るんだ。」

「え!? 婚約者居ないんじゃないの!?」

敬語&土下座解除。

「それが・・・つい、最近・・・。」

こ、これは雫が好きな私にはショックな話・・・。

「名前は?」

「泉 まりあ・・・。」

「かあいい名前ー・・・」

「性格を知ってから言え。

 あんなのだったらまだ紅葉のがマシだ。」

『ドッッキュン』

「///」