コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †妄想プリンセス×女装腹黒プリンス† ( No.105 )
- 日時: 2011/06/26 22:38
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
- 参照: 夢みれば絶対叶うよ! きっと未来は明るいね☆
第51羽 雫の婚約者 泉 まりあ来る!?
—数日後—
春休み初日。
目が覚めると、隣で雫が青くなってました。
「どーかしたのぉ〜?」
「…………」
「んぐぅぅぅ・・・」
猫みたいな上半身を下げ、下半身を上げるポーズでのびをする。
まったく、仮にも男の前で恥ずかしげもなく何をやってるんだか・・。
「ねえ、大丈夫?」
「……まりあが来るって。」
「まりあって・・・・・婚約者?」
「ああ・・」
「いーじゃん。」
「俺はやだ。」
「どうして?」
「あいつ嫌い。
だって怖いし・・・。」
はうああああ!
キューーーン!!
いつになく子供っぽい雫を目の前にして母性本能を擽られている紅葉。
「じゃあ————
私が雫を守ってあげる!!」
「は?」
「だって女装してるから大丈夫!」
「お前が勝てる相手じゃないと思うぞ・・・。」
「だったら食べ物に毒を盛る。
そしてロープで縛り上げて風呂に沈める。」
「お前・・意外に犯罪者になるタイプだな・・・。」
「今、私も雫も犯罪者じゃないの?
共犯者よ。」
「……?」
「雫は男なのに女子寮に居るでしょ。
立派な犯罪じゃない。」
「まーな。」
「で、まりあちゃんはいつ来るの?」
「一時間後・・・」
「じゃあ・・・とりあえずあんた、雫に戻れ。」
「・・・・・・・」
「その格好じゃ、雫はこの世に居ないことになっちゃうよ!
ただでさえ美人で女に見えるのに!!」
「・・・・分かった。」
「ヤッター!!」
夏休みと冬休みは全然見られなかった私の好きな人、雫が見れる!
美陽じゃない! 雫だ!
—五分後—
「着替えたけど・・・」
・・・・・スーツとはやるじゃないか・・・。
私、惚れ直しちまう・・・。
鼻血がドクドクと出る。
「ところでまりあちゃんは美人なの?」
「・・・まあまあ。」
雫のまあまあの基準はかなり高いってとこ。
ちなみに私は・・・【普通】だそうだ。
まあまあより少々レベルが低いが、いい感じのレベルである。
でも、私から言えば雫は最高である。
もう好みのタイプばっちし!
それで雫のタイプの研究をb「長い!!!」
雫に思いっきり殴られた。
「ひ、酷い・・・ドメスティック彼氏・・・」
「彼氏じゃねーし。」
は、反応薄い・・・。
惚れられてないってまる分かり・・・。
「あ、後10分!」
「ちょ、ちょ、その格好で女子寮はまずい!
窓から飛び降りるのよ!!」
「分かった。」
軽々と飛び降りる雫。
私も行かないと・・。
でも・・・怖い・・・三階だし・・・。
「何やってんだ?」
「怖い・・・」
「じゃあ来なきゃいいのに・・・」
「私が守るって言ったもん!」
「はあ・・・」
雫はため息をついて、
「じゃあ受け止めてやる。」
「うん・・・」
あれ・・ちょっと待てよ。
いやいやいや///
今はそんなこと考えてる場合じゃない!
「行くよ・・・」
勇気を出して、飛び降りる。
「目、目を開けて飛べー!」
「ほえ?」
目を開けると、私は宙に浮いていた。
「うわああああ!
絶対失敗しないでよ!」
恥ずかしさなんてどこかに飛んでいった。
「分かってる!!」
ななな・・・意外に男らしいじゃないの・・。
ドサッッ!
でも、私が降りるとき失敗したせいで、抱きとめてもらった後、倒れてしまった。
「何してるの!?」