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Re: †妄想プリンセス×女装腹黒プリンス†  ( No.115 )
日時: 2011/07/02 14:06
名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
参照: 自分へのご褒美は——・・金! 行きたい場所は——・・二次元!

第59羽                          部活見学! —とんでもないコーラス部!?—


ガラガラガラ

私はコーラス部を見学に、部室へ来たところだった。

中はボロっちくてクモの巣が張っている。

そして、私が入った瞬間にほこりがたった。

私はほこりまみれだ。

「失礼しまーーす・・ゴホゴホ・・。」

部室には誰も居なかった。

潰れたのだろうか。

この時間はたしかに先輩がいるはずなのに・・。

「・・・誰?」

あ、誰か居た。

「今年二年になりました! 藤原 紅葉です!」

「もしかして・・入部!?」

「見学ですが・・」

「ヤッホー!」

机の影から一人の女の人が出てきた。

20歳ぐらいの若い先生。

眼鏡をかけている。

「入部しちゃいなよ!」

「え・・。」

「はい! 入部届け!」

「ええ!?」

「名前書いて」

「はあ・・」

ペンで藤原 紅葉と書く。

「これでこの部の部員よ!」

・・・ノリで書いたが・・。

「本当に・・・やってるんですか?」

「今はサビれちゃったけどね。

 でも、昔は入部者がいっぱい居たのよ!

 あ、私は坂本 蜜柑。」

「坂本教諭・・?」

「みっちゃんでいいよ!」

「み、みっちゃん・・」

この・・・みっちゃんは・・ハイテンションな人だなあ!

まあ私もそーゆーとこあるケドね。

「私・・たまに鼻血出して倒れるんです・・。」

「もみるんも大変だねー」

「も、もみるん!?」

「貴方の名前! 今日から貴方はもみるんね!」

「…………」

それより、早く聞かないと。

「私以外の部員は——・・・どこですか!?」
 
「だーかーらー・・サビちゃったの!

 私ともみるん以外に部員は居ないの!?」

え!?

い、今すぐ退部したい・・。

「退部なんて出来ないわよー・・・。

 だってうちの部には退部届けがないもの!」

サーッ と青くなる紅葉。

「じゃあ・・私の活動は何ですか・・・?」

「歌を歌う。」

「一人で歌ったって・・」

「だからね、勧誘するの!

 貴方は幹事長!」

「勧誘!? っていうか幹事長!?」

「そうよ、歌を歌いながら宣伝するの」

「えー・・」

「ためしに歌ってみて! 
 
 歌唱力をみるから!」

「オンチですよ?」

「いいから、いいから!」

                             月光を浴びる一輪の花

                           月に浮かぶ夜空にも
 
                           その花は映ってるの

                            月の花 月におかえり

                      月の花 貴方を待ってる人が居る

                          月光の中 おかえり

「・・・」←唖然

「え!? もしかしてそんなにオンチですか・・。」

「う・・」

「う?」

「上手すぎるわよー!

 どこがオンチなの!? 世界中探したってこんな歌の上手いコは居ないわ!」

「はあ・・!?」

「世界選手権に出場するのよ!

 テレビで宣伝するの!

 決定!!」

「むりっぷしゃらっぷぼぶさっぷ」

「ドイツにいってらっしゃい!

 明日が休み!」

「明日は確かに休みですがね・・約束が・・「ぶっちしなさい。ばっくれなさい。」

「へ・・」

「帰ってこれなかったら風邪で休みってことにしておいてあげる!」

「嫌——・・」

「明日出発! おー!」

「おー・・・・・」

みっちゃんに手を無理矢理あげさせられたので、そう返事するしかないもみるんだった・・。

もみるんって呼ぶな!