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Re: †妄想プリンセス×女装腹黒プリンス†  ( No.123 )
日時: 2011/07/09 12:44
名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=u-yrLJ_jxjY

第63羽                           早速迷子 —世界で一番綺麗な声—


「うわああ」

私がなぜ嘆いているのか説明しましょう。

簡単です。迷子になったんです。

いい年して。

「周り・・ひたすら何もない・・」

天国のお母様

私はとんでもないないところへ来てしまったようです。

ここでは救いの王子様しか助けに来てくれないでしょう・・。

〜紅葉の妄想『救いの王子様』〜

「ここは・・暗黒の森なんだわ・・」

誰か・・助けてくださいっ!

「君、大丈夫?」

目の前に現れたのは——・・白馬に乗った王子様。

「暗黒の森で迷ってしまって・・。

 足も、挫いてしまって・・。」

「それは大変だ。僕の城へ行こう。」

「いいんですか・・?」

「うん。だって君に一目惚れしちゃったから。」

「・・・!」

妄想終了

「ってなことがあるわけないしなあ・・」

いつのまにか海に着いていた。

周りは真っ暗、真夜中なのかもしれない。

「そういえば・・人魚が居るって言ってたな・・・。」

(参照をクリックしてください。)

ラ〜ラ〜ラララ・・・

「あ・・誰かが歌歌ってる!」

周りに誰か居るんだ! と思い、辺りを見回す。

でも、誰も居ない。

「あれ・・?」

海の向こうの岩の上に人影。

でも・・おかしい・・足が・・ない!?

代わりに魚のような尾びれがあって、それが透き通るような青色。

月の光を浴びて光ってる。

天使の羽・・こういうものなのかな・・?

紅葉はもう何者にも囚われず、海に向かって歩いた。

海の中に入ってしまう。

「人魚・・?」

「・・!?」

ボチャ

人魚の歌は止み、潜ってしまった。

「・・・」

あ、あれ!?

私、海の中で何してんだ!?

「紅葉ちゃーん!

 紅葉ちゃーん!」

「あ、みっちゃん!」

「まあ! そんなびしょ濡れで・・。」

「海に落ちまして・・。」

「平気!? さ、ホテルに戻りましょう。」

「はい——・・・」

さっき見たのはきっと本物の人魚。

そして、あの人魚が歌う声は——……

     








                          世界で一番綺麗な声