コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †妄想プリンセス×女装腹黒プリンス† ( No.126 )
- 日時: 2011/07/15 16:32
- 名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: D1V3wC8j)
番外編 俺の物 雫SIDE
※(この話は雫→紅葉となっております。許せない方は今すぐ戻るを連打してください。)
「ねえ雫!」
「何だよ・・。」
紅葉が嬉しそうに俺に話しかけてくる。
俺は読んでいた本をそばに置き、返事をする、。
「今日ね、私ね、町行ってたらね〜、何されたと思う〜?」
何だろうか。キャッチ? ティッシュ配られた?
……突然俺の頭に嫌な考えが浮かんだ。
「……ナンパ・・なわけないよな。お前だし。」
「当たりだよー!
お茶しない? だって! 私も二年生になって魅力が上がった?」
……そういえば……背が1cm程伸びているし・・。
「ここが大きくなった?」
紅葉は自分の胸を指す。
ああ、恥ずかしげってものを教育するのを忘れていた。
「そいつロリコンだったんじゃねえのか・・。
お前は幼女に見えるし・・。」
「だ、誰が幼女よ!
それにさ・・3人の人にだよ!?」
アピールはやめろ。
「もーいいっ!」
紅葉。
お前がナンパされたことが俺は気にくわない。
「明日もまた行こう!」
「ナンパされにか・・?」
「ううん、服買いに。」
「……じゃあ俺も行ってやる。」
「ええ!?」
「……紅葉さん、私も行っちゃいけませんか?」
美陽モード。
「……は、はい! 是非・・・。」
鼻血を抑えながら紅葉が言った。
ちょれー……。
—次の日—
〜〜〜ナントカ町
紅葉は普段着、俺も普段着(つまり雫モード)。
「じゃああそこ行くよ。」
「はいはい・・。」
そしてブティックを何軒も見て回らされた。
「うわーこれ可愛いっ!」
「お似合いですよ。」
紅葉が着ていたのは薔薇柄のスカートだった。
スカートと言っても丈が短い、ミニスカート。
「ねえ、雫! どう思う?」
「・・・あーハイハイ。似合う似合う。」
似合う。と断言出来ないところがとことん小心者。
「……じゃあこれください。」
「ハーイ。」
ハイカラな店員が接客中。か。
「着て帰ったらどうデスか?」
「じゃあそうしまーす!」
俺が向こうを見ている間に、紅葉はサッサと会計を済ませていた。
店を出ると急に紅葉が立ち止まった。
「どうしたんだよ。」
「あのさー……」
「?」
「今から下着買いに行くんだけど……。来る?」
「〜〜〜っ///」
「別にいいよ、来るなら着るよn「却下。俺あそこに居る。」
鼻血全開はやめてくれ。
俺は男だ。
「じゃあスグ戻る。」
〜〜〜30分後
まだ来ない。
ったく女は選ぶのに時間がかかるよ。
『やめてくださいっ!』
『いいじゃんよ』
『嫌ですっ!』
紅葉の声がする。
行ってみると大柄の男に紅葉は腕を摑まれていた。
「やめてっ!」
「そんな格好してる方が悪い。」
「ひっ・・」
無理矢理ホテルに連れ込まれそうになっている。
それを見ていると、俺はもう考えずに行動していた。
「ちょっと、何してるんだよ。」
「し、雫っ!」
「誰だ、お前・・。」
「あのですね、コイツは俺のなんで。
手ェ出すのやめてもらえません?」
それだけ言うと大男の手を振り払って、俺は紅葉の手を摑んだ。
「行くぞ。」
「あ、うん・・。」
紅葉が握り返してくる。
俺等はスタスタと歩く。
大男は「ちっ・・」とか言いながら立ち去った。
「雫、なんで助けてくれたの?」
「はあ? お前が怪我でもしたら俺の管理責任が問われるんだよ。だからだ。」
「ふうん・・。」
本当は違う。
だって紅葉、お前は
俺の物、だろ——?