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Re: †妄想プリンセス×意地悪プリンス†  ( No.52 )
日時: 2011/05/18 23:28
名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 2romsaeA)
参照: タネタイ…(゜ω゜)ノお菓子  (`×´)ダメ!

第25羽                           今日も爆裂妄想だい!

「だから------・・」

「うん、僕も-------」

「さよなら・・」

「嫌・・だ。

 やっぱりヤダ!!」

「・・・君が望むなら・・やっぱり・・」

「ヒフティ!」←ヒフティーンじゃん。

「セブン!」←7じゃん。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「これで私も脱・遠距離☆」

肝心なときにいつも爆裂妄想のスイッチが入る。

馬鹿だ、私は。

「紅葉様はウエディングドレスがお似合いですね。」

「クリス・・その言葉にどんな意味を込めたの?」

「ウエディングドレスに顔が負けている。ということですよ。」

「何!? それ。」

「教会へレッツラゴー。

 神に永久の愛を誓う前に帰ってきてください。

 飛行機の予約は取れてますので。」

「ああ、有難う。」

〜〜〜教会

一応 練習する。

たった一人で。

「私、私は・・・

 日本に愛する人が居るので・・結婚できない・・・。」

セリフが恥ずかしい。

うん、なんでこんなめに・・。

「天国のお母様

 今すぐそちらに向かいたい。」

「紅葉さん!」

白さんが入ってくる。

でも、そんなこと気づかなかった。

「やっぱり-------日本に愛する人が居るから。

 愛する人の居る場所へ帰りたいです。

 あの学園のあの人の元へ。」

妄想で使うセリフをいつか自分で使うなんて思ってもみなかった。

「もみ・・・」

「まともに会えなくてもいい。
 
 会ったらすぐ鼻血出すかもしれない。

 でもいいの。

 会えるならなんでも。」

「もみ・・・じ・・さん?」

「ハッ

 は、白さん!?」

や、ヤバイ・・今の・・聞いてないよね?

白さんが困惑している。

もしかして------------もしかして、

今のセリフ---全部聞かれた?

「い、まの聞きました?」

「はい、しっかりと。」

そんな即答しないでーー!!!

どうして!?

人の独り言を盗み聞きするなんて!

これだから男は!!

「あはは・・・そうなんですか。

 紅葉さんは好きな人が日本に居るんですか。」

「・・・・」

どうしよう。

その言葉だけが頭の中を埋め尽くす。

「・・・・僕も同じなんですけど。」

「はい?」

「確かに紅葉さんは好きです。

 ずっと憧れだったから。
 
 でも・・・本当はこの宮殿の使用人が・・・」

使用人?

「もしかしてクリスですか?」

「・・・///

 な、なんでそのことを-------」

「顔に書いてあります!」

なんだかさっきクリスが言ってたこと、分かる。

好きな人が顔に書かれてるんだ。

同じ心を持っている人にはハッキリ見えるんだ。

「私 日本へ帰りますね。」

「え・・」

「私の好きな人は日本に居て、白さんの好きな人はここに居る。

 だから同じ場所に居る必要なんてないですよ!」

「・・白でいいよ。

 お母様には僕から言っておく。」

「・・・白。

 絶対恋成功させなよ!

 手紙出してね!」

「うん!」

「じゃあ!」

紅葉はウエディングドレスの裾を引っ張りあげて走った。

「クリス!」

「何でしょう。」

「私日本へ帰る!

 普段着持ってきて! 普段着!」

「かしこまりました。」

そう言ってクリスはスタスタと歩いていってしまった。

「こちらでよろしいでしょうか。」

クリス・・あんた早いよ。

「うん!」

バッと手を振って、私は着替えた。

魔法使いじゃないゾ☆

「魔法使いにしか見えませんよ。」

「帰りの飛行機あるんでしょ?

 今すぐ帰る!

 元々実家に3泊4日のつもりだったのに調子にのって1週間も授業サボってるし!」

「時差がありますから今、日本は夜中の2時ですよ。」

「それでも帰るの!」

「分かりました。

 おきをつけて。」

紅葉は走ろうとしたあ、立ち止まって、

「色々ありがとう。」

「これが仕事です。」

クリスが笑ってくれた。

嬉しいな。

そして紅葉は秒速1000000000000mで空港まで走り、特別便へ飛び乗ったのでした。