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Re: †妄想プリンセス×女装腹黒プリンス†  ( No.93 )
日時: 2011/06/02 17:19
名前: 汽水 ◆8DOUeLxBGc (ID: 2romsaeA)
参照: 夢みれば絶対叶うよ! きっと未来は明るいね☆

第40羽                            遅れたけど


そういえば……同じ名前の人が居たような・・・居なかったような・・・。

「まあいいか・・・」

紅葉はアルバムを元の場所に戻した。

「もうちょっとで年明けかぁ・・・・・・」

時計がもうすぐ12時を指そうとしている。

きっと除夜の鐘も鳴り始める。

「後5秒・・・4・・・3・・・2・・・1・・・、」

「0、」

ゴーン・・ゴーン・・

「ハッピニューイヤー!!

 新年おめでと〜!」

誰も居ない部屋で一人はしゃぐ私。

なんと空しい(ムナシイ)。

持て余すくらいなら足りないほうがマシだ
オネダリするんだ献身的な愛を

「あぅ!?」

いきなり携帯電話が鳴り出すもんだから驚いた。

妄想スケッチ いったい誰の着信音なのだろうか。

「はい・・・・・・」

恐る恐る出てみる。

『こうよう・・・か?』

「へ・・・こうよう?」

作者注 紅葉とこうよう紛らわしいのでもみじは紅葉、こうようはこうようでいきます。

確か・・・そんなあだ名が私に付いてたような?

「そーゆー貴方は誰?」

『着信に出てるだろ。』

「あ・・そっか。」

見てみる。

名前は【スイ】と書いてあった。

「水?」

『本名は雫だ。』

し、ずく。

え!? 雫!?

でも設定してないし・・・。

別の人!?

そうだ・・・同姓同名の人だ。

『遅くなったな・・・帰ってくるの。

 実はもう帰ってたんだけど・・・お前が居なくて』

何のことだろう・・・。

「何のこと?」

『・・・・・・覚えてるだろ。

 俺が国へ帰るって言ったときのこと。』

あ・・やばいです。

覚えてません。

紅葉は焦っている。

「あ・・・・・・え。

 ちょ・・・。」

『覚えてないのか』

「・・・ごめん。」

『・・・・・・もう5年も経ってるんだもんな。

 忘れてて当然、か。』

「そんなことないよ!

 少しは覚えてる!」

『弁解はいい。

 切る。』

「待って!」

『何だよ。』

「エナメールに戻ってくるの?

 今どこなの?

 私はエナメールに居るよ。」

マシンガントーク中の紅葉

『俺は船の中。』

「え・・・あ、そう。」

飛行機は電話かけちゃだめだけど・・・船はどうなんだ?

「着いたら電話かけてよ!?

 って行っても・・女子寮の中だから無理か。迎えに行くのは。」

『・・・・・・じゃあな。』

つーつーつー・・・

「切れちゃった・・・。」

それにしても・・・・・・どうしよう。

まったく覚えてないんだけどー!

水って何!? 雫って誰!?
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