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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 大嫌い。 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/27 20:52
- 名前: 宇莉 ◆I/.b8govos (ID: XWaTNhUS)
第二話**
君の中の私が消えると思うと、胸が苦しくなります。
私の中にはいつも君がいるのに。
***
伊藤 真潮。
私の初めて付き合った人で、
たくさんの初めての経験を教えてくれた人。
本当に大切にしてくれて、優しくて大好きだった。
別れた理由は、私の自分勝手だった。
私のことを好きでいてくれたのに、愛してくれていたのに。
私は彼を信じないで、勝手に別れた。
自分の馬鹿。
あのとき、違う道を選んでいたら今も君の隣には私がいたかな?
君の中には私がいたかな?
——2人とも幸せだったかな?
私が君に別れを告げたとき、君もこんなつらかったのかな?
君の気持ちに気づかなくてごめんなさい。
私も君を愛していました。
大好きでした。
***
最高の笑顔の未優の前で動揺なんてできない。
私はできるだけ自分の最高の笑顔を創った。
「よかったじゃん!おめでとーっ!」
「本当ありがとーっ!」
これでいい、これでいい、これでいいんだ。
自分にいっぱいいっぱい言い聞かせる。
「結莉はさ…
まだ真潮のこと好き?」
ひどいよ。
そんなこと言えるわけないじゃん。
好き、だなんて言えるわけないじゃん。
きっとこんなこといったら未優は泣いてしまう。
他人の幸せを壊すのはもうダメだ。
「…大嫌いだよ。」
——それは偽りの言葉。
第二話** end
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