コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 大嫌い。*実話* ( No.63 )
- 日時: 2011/06/03 20:05
- 名前: 宇莉 ◆I/.b8govos (ID: xr1in99g)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第十七話**
「ただいま!」
「おかえりなさーい。」
なるべく早めに帰宅をした私は豪快に家のドアを開ける。
家の中は少し涼しかった。
私はすぐに靴を脱ぐと二階へと駆け上がっていった。
自分の部屋のドアを開ける。
乱暴は放り投げてある携帯を私は開いた。
予想通り、メールはきていた。
『新着メール1件』
そう記されている。
私はそのメールを開いた。
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宛て名:川村結莉
題名:
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返事ちょーだい。
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ただ、その一言。
真潮からこんなメールが来ていただけだった。
なんだか返事だけを求めている真潮が本当バカみたいに見えた。
絶対本気で告白していない、そう思った。
でも私には一つ気になることがあった。
…今、真潮と付き合ってるはずの未優は?
もしかして、別れた…の…かな?
でも未優はそんな素振り見せてなかった。
これは聞くしかない!
そう思って私は携帯の画面をもう一度見る。
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宛て名:伊藤真潮
題名:
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未優はどうしたの?
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さっきの手紙で聞いても無視されたから次は無視されないようにこれだけ送ることにした。
送ってすぐに着信音が鳴った。
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宛て名:川村結莉
題名:
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疲れたから別れたけど?
ってか返事は?
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…え?
え?未優と真潮別れたの?
え、でも未優元気だったよね?
私にだけ言ってくれなかったの?
私の頭は混乱していく。
でも別れてすぐに私に告白するのはどうかと思う。
…真潮のことは好きだけど今の真潮は大嫌い。
ばーか、期待させんなよ……!
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宛て名:伊藤真潮
題名:
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ごめん。
今、好きな人いるんだ。
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真潮についた嘘。
うちが好きなのはお前だよ、気づいてよ。
でも、今のお前は大嫌い。
…——本当に私のことを好きになってよ、馬鹿。
その後、真潮からの返信はもちろんなかった。
私と真潮との急展開はあっけなく終わった。
私に告白した理由はあまりにも軽いもので、真剣に返事する価値さえも無かったと私は思う。
本当の私を見て、本当に私を本気で好きになってよ。
そんな想いは真潮に届くはずはなかった。
一筋の涙を頬を伝う。
悲しくなんかなかったのに、涙がでてきた。
私の本気で好きな人からの、軽い告白はあまりにも酷かった。
「…真潮なんて大嫌い。」
第十七話** end