コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 大嫌い。*実話* ( No.70 )
日時: 2011/06/06 21:05
名前: 宇莉 ◆I/.b8govos (ID: xr1in99g)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

第十九話**


小さな目覚まし時計の針が7時を指している。
時計を見て10秒後に、やばいと気付いて急いでベットから落ちる。

頭が大変なことになっている。
洗面所に行って髪の毛をいじるけれど一向に戻る気配はない。

しょうがないので、朝から頭だけをシャワーで濡らした。
…少し目が覚めた気がする。

そのまま朝食をとり、着替え家を出た。
まるで、予測されているかのように何も変わらない毎日。

***

いつも通りの時間に学校に着いて、いつも通り髪の毛をいじる。
すべてのことがいつも通りすぎて飽きてくる私。


…5月。
あの告白からあっという間に月日は流れ、運動会も終わりテストも終わり安定した毎日だった。
その間の時間は、これといったことは本当になくてただ流れるだけの毎日。


この日もそれと一緒だ。
ただ流れるだけの——…、毎日。





少し教室が暑い。

わざわざ窓を開けるのも…と考えた私は、なんとなく涼しそうな廊下へと出る。
ちょうどよく窓があいていてとても涼しかった。


ふいと、私は1組の方へと目を向ける。






…それは運命だろうか?
 それともただの偶然だろうか?



私が1組の方を見たのとほぼ同時に真潮が教室から出てきた。
まさに、『男の子』って感じだった。
遠くから見てでも背中がとても広く感じた。


昔の可愛さと違ったその一面に、愛しさを感じる私は馬鹿だろうか?
うっとりと真潮を見てしまう。



真潮は背中かた視線を感じたのだろうかと、後ろを振り返る。




「ぁ…」


いきなり目があってしまって、小さく声が出てしまった。
いきなり後ろを振り返るなんてズルすぎる。




予想もしていなかった不意打ちには、驚きすぎて体が動かなかった。
いつもなら避けれるはずなのに、何故か避けれない。

それをわかっているかのように相手も視線はずらさない。



どっどっど、どうしょう!?
…かっこよすぎて体が動かないです!




頭の中では、のんきである。
でもできるだけ顔は強張らせている。






……10秒ほどたったときだった。
学校のチャイムが鳴る。

その音が私の体を動かす元だった。

…Thank you!チャイム様!
そう思いながら私は何もなかった顔をして教室に入ろうとする。



真潮を少しちら見しながら教室の入り口へとはいる。





…その時、





気のせいだろうか?
それとも本当か?




…——真潮がこっちを見て笑った気がする。

でもそれを気づくのはもう教室に入ったときで、また廊下に出てみても真潮の姿はなかった。




その笑顔は私のための笑顔でしたか?


                 第十九話** end