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Re:    恋時計  +半実話+ ( No.40 )
日時: 2011/05/25 22:24
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼  英語が最近好きになってきた←





 第129話






 4月6日。今日は、春休み最終日だった。
 私は、絵磨と駅で待ち合わせして、一緒に遊ぶことに!!
 

 「おまたせぇ〜……まず、なんか食べよう」
 「うんっ!!」



 そして、私達はファーストフード店に入った。
 ……この匂い、うち的になんか好き!!
 セットを頼んで、空いている席に座った。



 「にしてもさ〜」
 「ん?」
 「P野朗、うざいね」



 絵磨は、険しい顔になりながら、囁いた。
 私は激しく頷く。




 「でもさ、多分たらしだよ! 見た感じ、P彼コロコロ変えてるっぽいし!!」
 「まぢで?」
 「だから、そのうち孝文君とも別れると思うよ」



 絵磨は、微笑んだ。それをきいて、少し安心。
 ……そうだよね、孝文はネットで知り合った奴と、簡単に会うほど容易な奴じゃないはず。
 それに、ただの遊びさ! うん! 現実でいないからほしくなっただけでしょ。



 「ちょっとみてみよっか」




 絵磨は、携帯をとりだして、アメーバにアクセスした。
 カチカチいじって、しばらくすると、私に画面が向けられた。




 「ピグ友に、P野朗いなくない?」
 



 KING……孝文の、ピグ友一覧。そこには「果緒莉」なんてどこにもかいていなかった。
 アメンバーはしてても、ピグ友はしていない。
 フツーピグ友もするよね。



 「ん〜……別れたのかな、もう」
 「いやぁ、どうだろ……」




 “別れた”
 本当にそうだったらいいんだけども——
 この単語は、元々付き合ってた人たちが、離れたときに使う言葉。
 付き合ってた……——



 たとえ、ネット上でも、やっぱ辛かった。
 ねぇ、なんでネット上で彼女なんてつくったの?
 そんなに、彼女がほしかったの?


 私の気持ち、気付いてよ……——



 こんな、得体の知れないような奴より、うちのほうが好きな気持ちは大きいはずなのに。
 こんな、ネカマかもしれない奴より、うちのほうが孝文のこと、いっぱいしってるはずなのに。




 ……なんか、だんだんムカついてきた!!







 「よしっ、絵磨! 今日はヤケになる! プリクラで変顔しまくる!!」
 「……おしっ! そうときまれば出陣だぁあああ〜」




  
 食べ終わると、私達はそのまま勢いで走り出した。
 


 ……季節は春。
 明日から私は、中学3年生。




 新たな出逢いが、待っているのかな。
 どんなことが、待ち受けているのかな——




 時計の針は、また刻一刻と進みだした。