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Re:    恋時計  +半実話+ ( No.45 )
日時: 2011/05/27 16:18
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼  修旅延期とかなったら、絶対嫌だし







 第130話





 今年も、やっぱり桜が満開の季節がやって来た。
 でも今年は、例年より寒いらしい。だから、開花の時期が少し遅れた。
 私は、カレンダーを何回もチェックして、深呼吸する。
 ……今日から私は本当に、中学3年生。



 学校の最上級生になるんだ。






 「よしっ!!」





 今年も1年、頑張ってやろうじゃん!!
 私は自分にそういいきかせ、鏡でチェックして、玄関を開けた。
 新しい季節。
 新しい学年。
 新しい出会い。
 新しいクラス。
 新しい友達。
 



 今日は、たくさんの“新しい”が待ち受けているはず。









**






 学校の門をくぐると、大勢の人たちが集まっていた。
 ……絵磨どこにいるかなぁ……——
 辺りを見回していると、突然背後から背中を叩かれた。


 「おっはよ!」
 「絵磨!!」



 私は、絵磨に抱きついた。



 「クラス発表まだなの?」
 「まだ、体育館開いてないよ」
 「そっかぁ〜……あー! はやくクラスみたい」



 絵磨はそういいながら、足踏みをし始めた。
 私も気持ちがうずうずしていた。
 何組になったんだろう、誰と一緒なんだろう。
 気になって仕方ない!!



 しばらくすると、人々が体育館に向かって歩き始めた。
 多分、体育館があいたんだとおもう。
 私もそれにつづいて、体育館の付近までやってきた。
 新8年生も一緒にいるから、結構な人数だ。




 「絵磨、いくよ!」
 「へいっ」



 掛け声をだして、体育館に足を踏み入れた。
 体育館の壁には、きちんと5クラス分の紙が貼られていた。
 ……9年1組。


 藤山美里奈、米野将一、田島沙理がいた。
 あー美里奈1組か、うちの名前はないな。
 えっと、2組はっと……——



 

 “七瀬香織”
 “久保絵磨”





 きちんと、2つの名前がおなじ紙に並べられていた。
 



 「やったぁああ! 香織っ、一緒だよっ!!」
 「ほんとだぁああ!! きゃあああああああ!!」





 私達は、その場で抱き合ってはしゃいだ。
 まぢ嬉しい! やっばい!!



 

 「他に2組誰がいる?」
 「ん〜〜っ……あ、ぶっ……戸川がいる」
 「まぢで?」
 「あと、城沢と愛海と真央とみう……くらいかな」




 城沢はたしか不良男子で森野と仲がよかった。
 愛海と真央は、めっちゃ仲良し!!
 みうは……ギャル系で、かわいくてモテる子だ。



 「3組のとこみよ!!」
 「おー」




 人だかりを押しのけて、3組の紙をみてみた。
 ……森野康祐、天見康太、鈴野愛可、三井優志……ってえ!?
 私は目を見開くと、突然背後からうざい声が響いた。





 「俺たち、同じクラスだなっ、1年間デュフデュフデュフ」
 「きゃあああん、愛可うれしいよぉっ、さいこぉおお」




 げえええええ……お前等、同じクラスかよ。
 3組、平安クラス決定! とかいって。





 「4組には、姫吉とかいるね、望とか……久保田もいるし」
 「準平安クラスだね」



 絵磨の言葉に、思わず噴出した。
 えっと……5組は……——




 「5組は、西森とかいる」
 「ふ〜ん……でも、5組あんま知ってる人いないね」





 すると、先生の呼び出しの声がかかった。
 今から新しいクラスの出席番号順に並び、集会がはじまるらしい。
 私は慌てて、2組の場所に向かった。





 「……であるからして——君たちは中3になり……」






 先生の話。真面目に聴こうと思っても、眠くなる。
 私の眠気が、最高峰に達した時、先生のある言葉で目が覚めた。






 「では、転校生を紹介します」
 「……おい、転校生だってよー」
 「男かな? 女かな?」



 周りは、ざわつきはじめた。ふ〜ん……転校生かぁ。
 どんな人だろ。




 そうおもっていると、みんなの前に見知らぬ男女2人が現れた。