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Re:    恋時計  +半実話+ ( No.60 )
日時: 2011/05/31 22:30
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼  一部除いて、修学旅行ばぁり楽しかったよん!←





 第132話




 翌日。
 前の学年の校舎と間違えずに、私は9年2組の教室に入った。
 鞄を机にかけて、すぐに絵磨の席へダッシュ。



 「おっはよ、絵磨!!」
 「おはよ〜香織」



 挨拶を笑顔で返す絵磨は、どこかぎこちなかった。
 視線が……なんか、違うとこ見てる気がする。
 私は、ふと後ろを向いた。




 そして、また絵磨のほうをむいた。
 絵磨はなにかに見とれているような、視線を向けている。
 ……その視線の先は——




 「めっちゃ珠紀君みてんじゃん」
 「……えっ!? うそっ、わかった!?」
 「思いっきり見てたよ」



 絵磨は、慌てて視線をそらし、顔を真っ赤にした。
 絵磨、かーわいい!!



 「よかったね、一緒のクラスで!!」
 「う、うん……」



 珠紀壱は、友達と楽しそうに笑っていた。
 あーいいないいな、毎日ちゃんと好きな人の姿見れて。
 うちなんてさ……毎日毎日、みれるわけじゃないし。





 「……そ、そういえばさっ!」
 「ん?」



 絵磨は、目を泳がせた。話題探しに焦っているんだとおもう。
 そしてすぐに目を見開いて、何かにひらめいたような顔をした。




 「今日、入学式だよね!」
 「うん小中合同ね」
 「……見れるよね」
 「何が?」



 大体見当はつくけど、聞いてみた。





 「孝文君の、中学の制服姿♪」
 「……うっ、うん」






 孝文の制服姿……優志と同じ制服……ぶっ、なんかウケる。
 でも、かっこいいとおもうなぁ〜〜〜!!
 あ〜〜やばい! はやく入学してこい!!





 「きゃあああやばい、あああ」
 「香織うるさい、もぉ早く席座りな」
 「へ〜い」




 私はくるくる踊りながら、席に座った。
 はぁ〜〜今日は、午前中で帰れる、さっさと帰りたい〜。
 ……って、なんか……——





 視線のするほうに、顔を向けてみた。
 すると…うつ伏せのポーズをしながら、顔だけこっちを向けてる転校生、高森の姿が。
 私に気付くと、すぐ反対側の女子のほうに、顔を向けた。




 昨日といい今日といい……!!
 こいつ、一体何者なんだろ。めっちゃ女子みてますやん。
 




 そして、またこっちに視線を向けてきた。
 私は髪の毛をたらして、顔がみえないようにガードした。





 それから、今日1日は、高森の視線を何度か感じた。