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Re:    恋時計  +半実話+ ( No.61 )
日時: 2011/06/02 16:49
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼  一部除いて、修学旅行ばぁり楽しかったよん!←





 第133話




 土日が明けて、月曜日……1週間の幕開けの日。テンション最悪。
 ……のはずだったけど、今日はそうでもなかった。
 だってだって!! 対面式があるんだよ!!
 7年生、8年生、9年生の3学年で行う対面式。
 吹奏楽部の新歓ライブが聞けるし、なにより……孝文の中学の制服姿が見れる。
 あ〜っ、楽しみ〜〜〜!!



 私は、席に座って浮かれていると、先生が「廊下に並びなさい」と大声で指示を始めた。
 


 「香織、いこう」
 「うん!」



 絵磨といっしょに、私は体育館へ向かった。





**





 「それでは、新入生の入場です。みなさん拍手でお迎えください」


 アナウンスが聞こえたと同時に、バックから吹奏楽部の演奏が聞こえ始めた。
 途端、拍手の嵐が起こったので私も手を激しく叩いた。
 入り口から、クラスがかかれてあるプラカードをもった、9年生を先頭に、7年生がゾロゾロ入ってきた。



 龍夜はたしか、7年2組。
 孝文が7年1組だったきがする。慶一って人と、同じ1組。
 3人はめっちゃ仲が良くて、でも龍夜だけクラス離れたというね……。
 ちなみに、康義と辰雅はおなじ、5年2組。



 「ほら、1組の最後のとこに、孝文君いるよ」
 「どれどれ」


 絵磨にいわれて、私は1組の最後のところを探した。
 学ランに身を包んだ、坊主頭の男子。
 あれが、孝文なんだとおもう。


 「いたいた! ……制服めっちゃ似合ってるし!」
 「本当だね〜……あ、龍夜君いるよ」


 龍夜は、2組の真ん中あたりの場所にいた。
 学ランぶっかぶかじゃん……。
 なんか、ウケる。



 しばらくして、全員が入場して演奏がなりやんだ。同時に、拍手も消えて、静まり返った。
 それから、校長の長ったらしい話、新入生の話、9年生の代表の人の話、吹部の演奏……——
 対面式は、あっというまに終えた。




 「あ〜っ、かっこよかったぁ〜早く近くで見たい!」
 「よかったね〜、久しぶりに孝文君みれて!」
 「うんっ」



 春休みのあの件があってから、やっぱり孝文の事は諦めようと何度か思った。
 けど、やっぱり私は孝文が好き。
 もっと喋りたいよ、もっと近づきたいよ、もっと仲良くしたい。
 そんな思いが、いつしか溢れかえっていた。