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Re:    恋時計  +半実話+ ( No.122 )
日時: 2011/06/30 22:59
名前:   苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照: ▼ 明日からいょぃよJuly!!テンションあげてくぞ〜(ぇ




 第145話




 それからぐだぐだぐだぐだ、日が過ぎていき、今日はGW後半戦初日の5月3日。
 私は、今日絵磨と遊ぶ約束をしていた。
 いつもよりオシャレして、駅前で待ち合わせ。しばらくして、絵磨が手を振ってこっちにやってきた。


 「おまたせ〜」
 「大丈夫だよ〜……じゃ、いこっか」



 私と絵磨は、まずはゲームセンターにいくことにした。
 プリクラとるもんね! 春休み以来だから、1ヵ月ぶりのプリクラ。
 今日は盛って、詐欺って、いいやつ撮るぞ☆



 さすがゴールデンウィーク、ゲームセンターは混雑していた。
 ……私、人ごみ苦手なんだよなぁ。
 でもこうやって、遊ぶのは好きだから、ガマンガマン!!


 人をおしのけて、プリクラ機にたどり着いた。
 のれんの下を覗く。
 ……男物のスニーカーと女物のサンダルがみえた。
 誰かがこのなかにいるってことだな。
 私は、とりあえず順番を待った。




 「あ、そろそろ出るみたいだよ」



 絵磨のその声と同時に、2人の男女がプリクラ機からでてきた。
 その姿を見て、私は唖然とした。
 ……え? こ、これって——



 「……うわ、久保と香織」
 「やっだぁ〜こんなとこで会うなんてぇ〜」





 三 井 優 志 と 鈴 野 愛 可 。
 私達は「うわぁあ」と叫んだだけで、すぐにプリクラ機にはいった。


 「はい、じゃあ200円ずつね」
 「へーい」



 お金を入れて、肌のモードとか目の種類とか、背景を選択。
 撮影はすぐにはじまった。




**






 「ふ〜う……よし香織! このプリ画、メールで送っとくね」
 「うん、よろしく〜」



 落書きが終って、私達はプリクラ機からでてきた。
 あとは、プリントされたプリクラがでてくるのを待つのみ!



 「……ん?」



 なんか、前から視線が感じるんだけど。
 私は、思い切ってそっちをみてみた。



 ……やっぱり!




 「あ〜やっと香織と絵磨でてきたぁ〜」
 「案外おせぇんだな」



 平安カップルの2人が、堂々と立ち尽くしていた。
 すでにプリクラももらってるのに、何故か2人はいる。



 私達は、出てきたプリクラを手にとって、無視して通り過ぎようとしたその時——



 肩を思いっきり掴まれた。



 「な、なに……」
 「今からいっしょにミスドいこぉ〜」
 「今なら100円セールだぜ!!」



 愛可と優志の顔がぞぞぞぞぞと迫ってきた。
 ちょっと……そんな顔で、そんなふうに近づけてこないで下さい。
 その勢いのすごさに、思わず息を呑む。




 「デートの邪魔になるからいいよ……」
 「邪魔ぢゃないよぉ? ねっ、優志♪」
 「おうっ、いこうぜ、ほらはやく」



 強引に引っ張られて、何故か4人でミスドへいくことになった。










 「……で、なんで、うちらをつれてきたの?」
 「プリ機の前で待ち伏せたりしてさ〜……」




 ドーナツを頬張りながら、絵磨と私が尋ねる。
 愛可は満面の笑みで、プリクラを取り出した。



 「ねぇねぇ! これめっちゃ盛れてな〜い?」
 「聞く耳もてや」
 「ん? なんかゆった? ……ほらこれみてってぇ〜」



 愛可がしつこいから、見ることにした。
 優志も愛可も、思いっきり美白で、目がデカい。
 『10ヶ月突破☆三井夫妻』ってかかれている。


 「なんだべ、三井夫妻って」
 「そのまんま、優志のお嫁さ〜んってことだよぉ?」
 「や、そうじゃなくて……」



 やっぱり満面の笑みの愛可に、絵磨が冷静に突っ込んだ。
 
 他には『まぢラブラブ、離れる気とかなぃし』
 『三井優志×鈴野愛可』
 『邪魔ゆるさなぁ〜〜〜〜い』
 『愛してぅ(>3<)』
 『俺の女に手出すなよ! by優志』



 「なんか……仲良いね」
 「でしょでしょでしょでしょ!?」



 私がそういうと、愛可は思いっきり顔を近づけてきた。
 ……なんだこいつら、自慢したいのかよ!!




 「まぁプリクラみせたかったのもあるけど、まぁちゃんとした話があるんだよ」
 「なに」




 優志を若干睨みつけながら、私は言った。



 「…………お前さ」
 「?」
 「…………あのさ」
 「?」
 「…………俺らはな、しってるんだぜ?」



 優志が徐々に顔を近づけてきた。
 もったいぶるのが、すっげぇイラつく。
 昔だったら、こんなに顔近くてドキドキしただろうけど、今は『息くせっ』としか思わない(笑)



 「……デュフ」
 「あぁもう!! さっさといえっつうの!!」



 思いっきり机を叩いて、立ち上がった。
 ……みんなの視線が一気に私のほうへ。
 あっ、やっべ。




 「……っ、な、なに? なんなの?」
 「お前の好きな人、俺らは知ってるぜ」










 「え」














 工工工工エエエエエエエエェェェェェェェェ!!??
 私は思わずその場で、叫んでしまった。